大工さんに父との思い出を建て直してもらっています
私がもっている大工さんのイメージは、やはり父だったでしょうか。
先月大工さんの話を書きましたが、読んでいただいた中に、二人の大工さんがおられたようです。
お一人は、長野県に在住する70歳くらいの方でしょうか。私と同じ世代ですが、若くして大工さんとして働いてきた方のようです。
父のむかし話を聞いているようで、とても心地よい気分になりました。
現在は、小さな工務店を経営されており、ラジコンが趣味のようです。
また、産業用ドローンを操縦する資格をもたれているようで故郷の空撮をされていました。
父と同じように、見習い時代など、多くの苦労があったことでしょう。。。
二人目は、大手商社を辞めて大工さんになったばかりの若者です。息子たちと同じ、理系の大学と大学院をでておられます。
なんで、と聞きたくなるのでしょうが、人には、人それぞれの想いがあってよいのです。
むしろ、このような異色の大工さんがいるからこそ、世の中が変わっていくのではないでしょうか。
本来、人は、なにをやってもよいのです。
自分が好きなことを自由に、そして楽しくやることこそが、人生そのものでしょうか。
大工さんになって間もない若者と仕事をきわめてきた方との出会いなどがあれば、さらに人生はゆかいで楽しく、面白くなっていくのかもわかりません。
大工さんをできなかった私にとって、お二人の話を読むことで、亡くなった父との思い出がよみがえります。
それも、やさしくて、すがすがしい27歳の大工さんとの出会いのおかげでしょうか。今日も、温もりのある手すりに、心と体を支えてもらっている日々です。
さらに、私のコメントを読んでいただいた大工さんたちから、心のなかに、父の存在を建て直してもらっています。
とても思議な感覚なのですが。。。