心の機能が私を幸せにさせてくれる
心は脳の機能の一部なのだろうが、私には「心の機能」が私のなかにあるように感じられる。
どうしてそう感じるのか、むずかしくて考えたことはない。
そんな面倒なことはどうでもよい。
そう思えることが、私のよいところだ。
心の機能が良い点は、はやい話、いつでもむかしの恋人に会えるからだ。
不倫でもない、妻にばれるわけでもない、お金もいらない、他人に邪魔されることもない。
私だけが知る楽しい映像が蘇る。
女性を真剣に愛した日々が昨日のように心のなかに現れる。
そんな真面目な私の人生の瞬間を楽しむことができる。
しかも、いつでも自由に会えるのだ。
こんなよい機能があるだろうか、と思ってしまう。
私の心の機能には、どういうわけか楽しい思い出しか残っていないようだ。
反対に「夢」をみる場合、恋人との別れという強烈で辛いシーンに必ずなる。
不思議だが、毎回そうだ。
こんな夢はみたくないが、毎回同じようなシーンになるので、そのせいか、思わず目が覚める。
寝覚めも悪い。
私にとって心の機能は、仕事に関しても楽しい思い出ばかりだ。
妻や子供たちのことも、もちろん楽しい思い出ばかりが現れてくる。
私の心の機能は、私に寄り添ってくれるように楽しい思い出ばかり出してくれる。
これは大変ありがたい機能だ。
生きていくことが楽しくなるからだ。
心が呼び覚ましてくれる楽しい思い出は、今を楽しく生きることにつながる。
私の未来は、常に楽しさにあふれているという思いを、私の心が私に伝えてくれているようだ。
人間には不思議な機能があるようだが、心はそのひとつだろう。
ほかにも不思議な機能があるが、人間は自分の生をまっとうさせていくために、いろいろな機能をもっているように思える。
あるいは、太古から流れているDNAの技なのかもわからない。
よくわからないが、それでも楽しい人生へ導いてくれる心の機能を利用しない手はない。
私が真摯に生に向き合えるのは、私のなかにあるいろいろな機能のおかげだと思える。
心の機能にも、毎日感謝している。
今日も昔の恋人へ会いにいこう。
楽しいに決まっている。
ちょっとした私のアバンチュールだ。
私の心にありがとうだ。