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山本投手に厳しい試練が続く

一昨日、ドジャースとパドレスのデビジョンシリーズをみていた。
山本投手の投球は不安だらけのようだった。
一回に3点を奪われた。
奪われ方も悪い。
私のような素人でもわかるフォアボールだ。
そして一発をくらう。

山本投手には、まだ余裕がなさそうだ。
しかし、高額契約だから大変だ。
2023年12月22日にロサンゼルス・ドジャースと12年総額3億2500万ドル(約465億円)の契約を結んだ。これはゲリット・コールがヤンキースと結んだ9年総額3億2400万ドルを抜き、MLBの投手では史上最高額となり、6年目と8年目の終了時に契約を破棄できるオプトアウト条項が含まれている。
山本投手は日本で野球のエリートコースを歩いてきたわけではない。
2016年10月20日に行われたドラフト会議では4位指名を受けたが、チームは、どちらかと言えば弱小のオリックス・バファローズだった。
その後、山本投手や吉田選手が中心となってオリックス黄金時代を築いた。
決して順調だったわけではなく、オリックスの環境のなかで自分の能力を磨きあげ、好成績をあげてきた投手だ。
相当苦労もあっただろう。

一昨日の試合の投球は、ド素人の私がみていても、こじんまりとまとまった感がみえてしまう。
高額契約と自分の立場(成績と故障)が、そのようにするのではないか、と思ってしまう。
余裕がない。
遊びの部分がない。

能力が高い投手なのだから真向勝負していけばよいと思った。
球に勢いを感じない。
テクニックに頼るからコントロールも悪い。
どうせ打たれるなら、先ずは自分のよい球を選んで力の勝負だろう、ど素人は思う。
プロの解説者から怒られるだろうが。。。
自分で球種を選択できているのだろうか。
スミス捕手のいわれた通りの投球ではないだろうか。
気おくれしていないだろうか、と心配になるほど、山本投手らしくない投球だった。

山本投手は、今永投手とは違うタイプの投手だ。
どちらかといえば、ダルビッシュ投手に近いのではないだろうか。
今永投手や大谷選手の図太さを学べばよいのだが、山本投手は真面目そうなので少々時間がかかるのかもわからない。
申し訳ないのだが、私は、ダルビッシュ投手が日米で200勝したという印象がなかった。
ドジャースにも一時在籍していたのだが、どこで勝ち星を増やしていたのかまったくわからない。
山本投手もいずれ勝ち星を重ねていくことができるだろう。
打線との巡りあわせもある。
きのうは、大谷選手ですら、ダルビッシュ投手を打てない。

大谷選手は、なにがあっても、いつも楽しそうに野球をやっているが、きのうの試合をみれば、まだ自分の能力を高めていく必要があるし、さらに努力していくことだろう。
たぶんだが、大谷選手は、試合のとき高額契約金のことなど頭にないだろう。
いわゆる自由闊達だ。
子供のように野球をやっている。
大谷選手は、みていてこちらも楽しくなる。

山本投手の一昨日一回の投球は、あっという間に終わり、自分自身がなにがなんだかわからなかっただろう。
最後に打たれたとき、かなりイラついていたが、その勢いは、スタートと同時に打者への投球に向けるべきだ。
あれほどの投手だ。
気持ちに余裕があれば、球の力と切れがでてくるだろう。
山本投手は、入団1年目で、はじめてのポストシーズンだ。
入団7年目の大谷選手と比較することが酷だろう。

せっかくのチャンスだ、遊び心をもって、もっと楽しめばよい。
常に笑顔が力を出す。
大谷選手をまねていればよい。
即戦力の入団は、結果を求められるが、移籍選手を含む多くの選手が故障者リスト入りだ。
山本投手のまじめな性格と責任感が重圧になって、空回りしていることもあるだろう。

それにしても、いつもは交代が遅いロバーツ監督だが、短期決戦ではすばやい交代だ。
コペックも緊張でノーコンだった。
あんないかつい大男なのだが、やはりプレーオフの雰囲気にのまれているのだ。
ボールははやいが、ストライクがはいらない。
ロバーツ監督も、レギュラーシーズンならまだ投げさせていたのだろうが、短期決戦型の采配をしていた。
フォアボールを続けたところで交代させた。
長く投げさせれば、打たれたとき、チームのダメージが大きくなる。
はやい交代が必然だ。

山本投手のような先発投手は、ある回数は予定しているのだろうが、短期決戦で3回5失点では交代もやむを得ない。
しかも、大谷選手が同点ホームランを打った次の回の失点だった。
本来であれば、きちんと押さえきれなければならない。
球が自分の言うことをきいてくれない。
山本投手には、本来の投球ができるまで、もうすこし時間がかかるだろう。
ワールドシリーズに向けて、なんとか投球を立て直してほしいと思う。
ベンチで笑顔がない。
ゲームを笑顔で楽しんでみていればよい。
そこに投球のヒントがあったりするだろう。
きのうのダルビッシュ投手の投球は勉強になっただろう。

きのう、パドレスはよく打った。
ダルビッシュ投手は、見事な投球をした。
さすが日米200勝投手だ。
ドジャースは、今の選手たちでデビジョンシリーズを乗り越えていけるのだろか、と思ってしまった。
デビジョンシリーズが、山本投手までまわってくるようであれば、次回の投球が楽しみだ。

ドジャースは、山本投手同様、厳しい試練が続く。

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