わが家のまわりにいる友たち
私は人付き合いが得意なほうではありませんし、外へ出かけることもそれほど好きなほうではないでしょう。
幼いころ、父が犬をもらってきてくれて飼っていましたから、犬はむかしから友として接してきていたでしょう。
小学生のころは、家の近くで拾ってきた猫を飼っていました。
私にとてもなついてくれていて、いっしょに寝ることが多かったと思います。
昼間、近くの杜で蝉や蝶を、田んぼではトンボなどを追っかけていました。
そんな時代を生きてきたせいでしょうか、生き物たちがいる生活が好きになってしまったようです。
わが家のマギーや次男夫婦が飼っている猫たちも私の大切な友です。
わが家のまわりには、むかしの生活を思い出させてくれることが多くあり、いつも私の心を和ませてくれます。
わが家の庭やそのまわりには、なにかいることが多く、驚きとともについみとれてしまいます。
先日、あじさいの葉の上でバッタが日光浴しながら休んいました。
庭ではしじみ蝶が、バラの葉の上ですこしばかり休んでいました。
今年は、どういわけかモンキチョウが何度も庭に来てくれます。
カマキリはわが家の常連です。
トカゲたちはわが家を住処にしてくれています。
今年、突然現れたノコギリクワガタもいました。
たまに芝生からでてくる大きなミミズがいることもありますが、彼らは芝生の下で土壌の改良をしてくれているようです。
鳥たちもたくさんやってきます。
ブルーベリーの実をしっけいしていくヒヨドリたち。
メジロたちにはみかんやりんごをあげていますが、ヒヨドリはそれももっていくほどの大食漢。
シジュカラも飛んできてくれます。
スズメも常連だったのですが、このごろはみかけることが少なくなったような気がします。
たとえスズメバチがやってきても、生き物たちと出会うと、みな一生懸命生きているのだと感じることができます。
庭は私にとって生きていることを感じさせてもらえる大切な場所でもあります。
庭には三本のハイビスカスを植えていますが、それぞれ違った色の花を毎年きれいに咲かせてくれます。
冬、家の中で葉を落とすベンジャミンは、庭で見事に復活してきれない葉を大きく茂らせてくれます。
ホンコンカポックも弱ってくるとひと夏外で暮らしています。
みな驚くほど元気になります。
自然の力をみせてもらっているようです。
その姿に妻も感動しています。
冬の庭はさびしくなっていきます。
ハイビスカスやベンジャミン、ホンコンカボックも家の中に入れてしまいます。
虫たちもこなくなり、トカゲは住処で冬眠しているようです。
芝生は枯れて休眠します。
殺風景な景色になってしまいます。
これも自然。
近くの田んぼは、土だけの寒風吹きすさむ場所なってしまいますが、よく見ると、冬鳥たちがたくさんやってきています。
双眼鏡でみると鳥たちのいきいきとした姿をみることができます。
寒いなかで、私は元気をもらうことができます。
一年が過ぎるのがはやくなってきました。
老いという奴でしょう。
私は、死ねば土へ返りたいと思っていますが、いつも多くの生き物たちが土へ返っていくところみてきたからでしょう。
自然とは、そのような場所なのでしょう。
私もかれらをみてきたからでしょうか、普通にそう思えるのです。
私にお墓は似合いません。
お墓に入れるほど立派な人生を歩いてきたとは思っていません。
死ねば、土へ返りたい。
ただ、心がそう思うだけです。
かれらといっしょにいたいと。
続き。
今朝もバッタは、あじさいの葉の上いました。
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