マギーとのコミュニケーション
マギーは生後53日でわが家にやってきました。
2017年10月8日のことでした。
子犬のときから面倒をみていた私にとてもなついてくれました。
マギーと私は、まるで父親と子供のような関係でしょうか。
現役時代と違い、いつも家に居ることが多く、マギーとは長くいっしょの時間を過ごしてきました。
子犬時代は、相当やんちゃな犬でしたが、そんな時代はすぐに過ぎて去っていきました。
犬の成長ははやく、今年で7歳、マギーの年齢では44歳くらいだそうです。
いつまでも幼い顔をしているマギーも、もうそんな年齢になったのか、と思ってしまいます。
マギーは、自分の意思をしっかり私たち夫婦へ伝えてくる犬です。
おしこなどへいきたいときは、ドアの前で私たち夫婦へ目で合図して返事を求めています。
「おしっこ」といえば、ドアに近づきドアを開けてという仕草をします。
マギーは、家の中でトイレをすることがまったくといっていいほどありません。
必ず私たち夫婦へ伝えてきます。
私たち夫婦もマギーのトイレの時間になっているようであれば「おしっこ」と聞いてあげるようにしています。
いきたくなければ、知らない顔でそのまま遊んでいたり、寝ていたりしています。
もっとも、私たち夫婦がその時間を忘れて気づいて声をかけると、血相を変えて走りぬけていく姿がゆかいになってしまいます。
マギーもあんなに真剣になるんだ、と。。。
ご飯の時間もわかるらしく、私たち夫婦へ合図をおくってきます。
はやくしてよ、と声とお座りで要求してきます。
私のしつけが悪く、マギーは犬なのに私たち夫婦と同じように三食食べています。
私の育て方が間違っていたようですが、そんなことはマギーにはわかりません。
マギーには、私たちと同じように三食が当たり前なのです。
私との遊びは、マギーにとって「おやつの時間」らしく、遊び道具をもってきて私に口渡しをして投げて遊ぼうといってきます。
何回か繰り返して遊びながら、遊び道具を私にもってくることで、おやつをせしめようという魂胆です。
ほめて育てたのはよいのですが、その後、おやつを与えていたことから、おやつほしさによく遊ぶようになってしまいました。
良いことか、悪いことかはわかりませんが、それでもマギーが真剣に遊ぶ姿に、私たち夫婦は、癒されてしまいます。
食いしん坊のマギーにとって私たち夫婦とのコミュニケーションはマストです。
気合が入っています。
目力があります。
あきらめません、おやつをもらうまで。
私は、そんなマギーのコミュニケーション力に、すぐに負けてしまいます。
おやつをゲットするために、常に私は、マギーからロックオンされています。
妻からマギーの目をみてはいけません、といわれるのですが、あの愛くるしい目をどうしてもみてしまいます。
マギーの目にロックオンされて、私はいつも撃墜されてしまいます。
私からおやつをゲットする的中率は、大谷選手の盗塁成功率と同じくらいでしょうか。
成功の確率は高いのです。
かくして、私はマギーに走られるのではなく、おやつを盗まれるのです。
夜は、さっさと自分で寝床に入り、私たち夫婦がいつまでもおしゃべりをしていると、はやく2階へ上がりなさいよ、とうなられてしまいます。
居間で私が立っていても、座れと、うなられます。
もちろん、マギーのことですから可愛らしくうなるので、私はメロメロになってマギーの言うことを聞いてしまいます。
私を落とすことなんぞ、朝飯前だ、と思われているようです。
それにしても妻と私は、マギーのコミュニケーション能力に驚くばかりです。
マギーは自分が生きるためには、あらゆる手段を使ってきます。
それが命の自然な姿なのでしょう。
犬と人間の関係には『研究主任のヨン・チャン(Yong Zhang)氏は「家畜化の長い歴史の中で、犬は人間との親密なコミュニケーション能力を発達させてきました」と説明。
「人の表情や行動、声のトーンなどのシグナルを読み取り、飼い主の意図を理解するように進化してきました。
こうして人と犬との相互作用は、他の家畜や動物にはあまり見られないレベルにまで達したのです」と話します』と次の記事に書いてありました。
犬と人間の関係も不思議なことのひとつです。
わが家は、マギーを中心に一日の生活のリズムができているのかもわかりません。
朝起きてから夜寝るまで小さな体で、私たち夫婦に一生懸命に自分がしてほしいことを伝えてきます。
また、私たち夫婦の行動を鋭く観察しています。
マギーは、状況判断がとてもうまくできるようです。
犬全般に言えることのようですが、人間の幼い子供時代よりも対応能力が高いように思えます。
私が遊びに乗ってくるタイミングを見計らっています。
本当によく考えながら生きていると思います。
遊びが終われば、天気がよいときは、必ず日向ぼっこをして、自分の好きなところで好きなように寝ています。
あまりいっしょにいる時間ばかりもよくないと思い、午後の3時間くらいマギーだけの時間をつくっています。
いつもゆっくりと自分の好きな場所でしっかりと寝ています。
犬がいると散歩が多くのなることは、私たち夫婦には大切なことです。
しかし、去年や今年の夏のような暑さになると2か月ほど散歩を控えていました。
やっと少し散歩ができる時間ができてきました。
本格的に野外を散歩するには、もう少し時間がかかるでしょうが、これからは外で遊んであげなくてはなりません。
公園で楽しく遊べるまで、もう少しの辛抱です。
マギーとの楽しいコミュニケーションは、これからもずっと続いていくのでしょう。
マギーは言葉は話せませんが、一生懸命になにかを伝えようとする姿勢に毎日感動をもらいながら生きています。
マギーとのコミュニケーションは、人間にとってなにか大切なものもらっているようでもあります。
犬や猫を飼う人が多くなっているのは、人間社会のなかになにか人間が忘れていることがあるからではないでしょうか。
犬や猫たちとの関係は、いつも自然なものです。
彼らには、自然そのものが備わっています。
彼らが、人間が忘れているなにか大切なものを教えようとしているように、私には感じられます。
もちろん、私は飼い主だと思っていますが、マギーにとって私の存在は、ただのマブダチでしょうか。
私は、マギーにやられっぱなしです。
妻に言われるわけだ。
マブダチ以下ね、と。。。