103万円の壁　基礎控除引き上げの議論で大切なこと

こんにちは、ムラです。現在、国政では基礎控除の引き上げが話題になっています。

　178万円までの引き上げに賛成の意見の国民民主党と、引き上げに慎重な政府が睨み合う状況が続いております。

　今回のnoteでは、引き上げの議論において足りていないと思う点、特に両党に求めたい点を述べていきます。

①政府に求めること
　政府は当初、基礎控除を178万円まで引き上げると7.6兆円の減収になると述べておりました。そして、政府の主張する123万という数字の場合でも2.4兆円の減収になると述べおりました。

　しかし、実際の予算案を見ると、減収は6600億円に留まるとのことでした。

　この差額はなぜ生まれたのでしょうか。政府は7.6兆円減収の試算は公表していますが、現状の予算案での具体的な試算は公表しておりません。

　現状の予算案での詳細の試算を公表することで、議論が活性化すると思います。政府には、公表を求めたいです。

②国民民主党に求めること
　続いて、国民民主党に求めることです。国民民主党は政府の試算に対して減税額を示すことをしています。

　しかし、減税による減収が何年で元の税収に戻るのかの試算は提示していません。

　反対派の方々が気にしているのは減収による悪影響ではないでしょうか。減収が元に戻るまで何年かかるかの試算を示して、議論を活性化することを求めたいです。

　以上が両党に求めたいことです。SNS上では議論が先鋭化しがちですが、データを出し合って議論をすることは大切だと思います。両党がデータを出し、議論が活性化することを願っております。