首・肩周りの痛みのお話
世間一般でよく聞く「肩こり」・「寝違え」について、解説をしていきたいと思います。
皆さんもご周知のとおり、肩こりは首の後ろや肩(頸肩部)のハリ感やダルさが出現し、首の関節の可動域制限を訴える疾患で、「寝違え」は睡眠時の長時間の不良姿勢によって朝起きた際に首が動かないことからそのように呼ばれます。その他、瞬間的に首を動かした際に痛めることから「頸椎捻挫」とも言われます。
場合によっては、頭痛が出現する事もしばしば。。。。
これらは、病院などで「頸肩腕症候群」・「頚椎捻挫」という病名で呼ばれます。※今回の内容はわかりやすい「肩こり」・「寝違え」で統一させていただきます。
・肩こり(頸肩腕症候群)
文献上では10代から50代の幅広い年齢層の女性に多いと言われていますが、当院にご来院されるクライアント様では性別差はあまりなく、日常生活の背景に多くの共通点が見受けられる印象です。
最も多いのは、デスクワーク(PC作業)をされている方やスマホの画面をよく見ている方が多数を占めているようです。
その他にも、主婦業に従事している。周囲の方から猫背を指摘される(自覚もアリ)。なども挙げられます。
共通して言える動作が、長時間、頸部を前屈して下を向いて作業していることが多いと思います。(思い当たることがありませんか??)
・PC作業の際は椅子に座って。。
・スマホで調べものをしてる時、SNSを見ている時。。
・家事で洗濯物を畳んだり、掃除をしている時。。 などなど。
そのような、姿勢が続くとカラダにはこのような状態になっていきます。
・頭部の前方偏移
・脊柱(背骨)の後弯増強・胸椎の可動性低下
・肩甲帯の前方偏移・上腕軸内旋位固定
・骨盤後傾優位・骨盤の前方偏移
・下肢筋(ハムストリングの過緊張・柔軟性低下)
多くは「猫背」の影響などにより、肩こりの症状が出現あるいは肩こりが治らない。。頭痛まで出てきた。。のような負のループに陥っていきます。
(すでにそのループに陥ってませんか??)
当院での治療は、上記の不良姿勢から起こるカラダの関節アライメントを修正し患部にかかる負担を軽減を目指していきます。
また本症例は、患部周囲の筋力低下でも引き起こされるものでもあります。
関節アライメントを修正した後も、症状が軽減された状態を維持しなければなりません。そのため、症状改善のために「筋力トレーニング」も並行して行って症状改善を目指してまいります。
・寝違え(頚椎捻挫)
主な症状は頸部の動きに伴う痛み及び可動域制限となります。
前・後屈や左右の側屈・回旋などの首の稼働するあらゆる方向で痛みが出現する事があります。
痛みの出現や可動域の制限はその都度違い、解決するアプローチも異なるので様々な原因を考慮しなければなりません。
まず考えなければならないのが、寝具の状態です。
・枕の使用の有無、高さ
・マットレス・敷布団の硬さ
この症例は「寝違え」と言われる所以から、起床時に起こる(寝ている状態から起こっている??)ことが非常に多いです。
寝具の状態から影響していることは間違いないでしょう。。。
カラダの状態で言えば、普段から肩こりや猫背になっている方にも起こりやすいと言えます。
悪姿勢から背部の筋緊張が出現していたり、肩甲骨の可動制限等やポジションにより頸部周囲の筋肉(頭部を支える)の機能低下により出現しやすいです。
また、「腋窩神経」の圧迫による本症例の出現も報告されています。
上記の「腋窩神経」とは、脇の下に通っている神経のことで、頚椎(首の骨)の5番目と6番目のところから分かれて枝となって出ている神経の一部です。
この神経は、三角筋や小円筋の活動に関与しており、肩の外側の感覚情報を伝えるという働きを持っています。
横になって寝ている時、下になった側の体と腕で脇を圧迫してしまうと、「腋窩神経」に障害が起こります。それが首の痛みや肩まわりなどの痛みにつながることがあると、言われています。
当院にお越しのクライアント様も上記のように寝具環境の状態や背部の筋緊張が強く脊柱の可動性(背骨の動き)が低下しているケース、肩甲帯の機能不全(可動域制限)や運動不足のケースが多くみられました。
首や肩まわりに起こる症状において、首や肩の筋肉が原因とは限りません。
日常生活の中でその他の部位のトラブルからも起こりえる症例と言えるでしょう。前述のように、首が痛いといっても首まわりではなく、脇の下の神経の障害が原因となりえるのは、ちょっと意外ですね。
当院では「肩こり」・「寝違え」という局所的な症状をクライアント様のカラダ全身を診て、日常姿勢の修正から症状の改善を目指しております。
そのために、必要な運動や日常生活でのカラダの使い方などをアドバイスいたします。
ご来院の際は、当院独自の治療メゾット「施術×トレーニング」でお身体の変化を実感してくださいませ♪
当院の「肩こり」・「寝違え」解消の独自治療メゾットの一部を公開
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