3.11に『すずめの戸締まり』を観た
すずめの戸締まりへの熱が冷めず、3つめのnote書いちゃいます。笑
3.11に、すずめの戸締まりを観てきました。複数回観ているものの、結構久しぶりだったのでちょっとドキドキしてました。
すずめちゃんの故郷に行くまでの道中に現れる帰宅困難地域の文字や、高い堤防などを、いつも以上にしっかり見て、今もなお完全に復興していない地域や人々に思いを馳せました。
大津波警報のアナウンスや、燃え続ける常世の光景を、"12年前に実際起きたこと"として改めて重く受け止め、絶対に風化させてはならないと思いました。
3.11とは話がズレるのですが、宗像の記憶のところ。小説版では、すずめちゃんが「ちゃんと見てくれてたんだ」って思うんですよね。この言葉が好きで好きで好きで…読んだ時にぶわっと涙が出ました。映画でも是非言って欲しかった〜!
映画内では、すずめちゃんが椅子の宗像を守っていたり、すずめちゃんから宗像への感情は読み取りやすかったりします。でも椅子の宗像も、東京上空で落ちかけたすずめちゃんを助けて守っただけでなく、最初からずっと見「守って」いたんですよね。どちらか一方からの思いが強いとかではなく、2人ともお互いに守って助け合って一緒にたくさんの困難を乗り越えてたんですよ。うぅ、尊い…。
最後、宗像がすずめちゃんに逢いにくるところは宗像のかっこよさと2人とも良かったねぇの気持ちでいつも大号泣してるのですが、今回はすずめちゃんの「おかえり」にも涙しました。
12年前のこの日に、たくさんの人が言えなかった現実。すずめちゃんの「おかえり」は鎮魂の祈りのように感じて、より沁みて優しい言葉に思えました。
個人的な話にはなりますが、私は3.11の被災者ではありません。関東東北から遠く離れたところに住んでいて、当時も震度2くらいで地震に気付かなかったくらいでした。
そんな私が3.11にすずめの戸締まりを観て、東北の人々に思いを馳せ、鎮魂の祈りを捧げている。また、私以外にも3.11だからと映画館に足を運んだすずめファンの人は多いでしょう。これだけ人を動かす力を持つ『すずめの戸締まり』はやはり大きな価値のある作品だと強く思いました。毎年この時期だけでも映画館で上映してほしい……。
映画の余韻が抜けきらずいてもたってもいられなくなり、書きました。昨日観たところなのにもうまた観たくなってます。近くの映画館の上映スケジュールをチェックする日々は、まだまだ続きそうです。