【開催レポート】日テレ eスポーツ事業部さんに学ぶ「ゲーム業界のリアル」
こんにちは!
角川ドワンゴ学園では、生徒に様々な興味関心を深めたり発見したりする機会を提供すべく、幅広い分野の専門家や有識者をお呼びして、いろいろな講演を実施しています。
本日は、先日行ったトークセッション「市場規模100億超え!日本テレビ eスポーツ事業部が語る ゲーム業界のリアル」についてレポートします!
こちらのイベントでは日本テレビ・アックスエンターテイメント株式会社より石井俊太郎さん、平野広大さんにお話をお伺いしました!
アックスエンターテイメントさんは、日本テレビの中で「eスポーツ」事業を担う会社です。
実施までの背景
【N高×eスポーツ】
N高等学校にはeスポーツ部があり、2018年の創部以来、高校生の大会で3連覇全国優勝などの実績があります。
昨年も「全国高校ポケモンユナイト選手権」の全国大会にN高生のチームが出場したり、学園とeスポーツの親和性は高い!と感じておりました。(実はこの大会のプロデューサーがゲスト講師の平野さんだったという裏話もあります。)
【eスポーツ×教育】
eスポーツの市場規模拡大に伴い、eスポーツを学習現場・部活動として導入する学校が増加しています。
全国を舞台に活躍する「eスポーツ部」がある学園として、eスポーツを教育のツールとして活用するプログラムの幅を広げたいという思いがありました。
【ターゲットとなる生徒】
今回のトークセッションは「eスポーツを好きな生徒」「eスポーツに興味がある生徒」の他に「何かをプロデュースするのに興味がある人」という層もターゲットにしていました。
「野球やサッカーのようなメジャースポーツにしていこう!」という勢いがあるeスポーツ業界のお話には、世の中のモノゴト・人を動かす「プロデュースの極意」があるのでは...?と感じたからです。
トークセッション
【トピック① eスポーツって何? なんで日本テレビがeスポーツをやっているの?】
お2人の講演は「eスポーツって何?」「なんで日本テレビがeスポーツをやっているの?」というところから始まりました。
「eスポーツって何?」のトークでは市場規模、チーム数、ファン数などが年々増加していることや、2022年夏には埼玉スーパーアリーナのようなキャパシティの大きいリアル大会も行われたことなど、eスポーツを取り巻く現状についてご説明いただきました。
「なんで日本テレビがeスポーツをやっているの?」では、日本テレビさんが「テレビを超えろ」というテーマのもと、eスポーツの他にも多角的に事業を展開していることをご紹介いただき、生徒からは感嘆の声が漏れていました。
※日本テレビeスポーツ事業部では地上波番組「eGG」、eスポーツチーム「AXIZ」の運営、大会イベントの主に3つの軸で活動を行っています。
【生徒の関心・質問】
生徒からは選手の待遇に関する質問や、海外と日本の業界の違いに関する関心が寄せられ、生徒側もeスポーツ業界に高い関心を抱いていることが窺えました。
また「なぜ裏方の仕事を選んだのか?」という仕事の「やりがい」に関する質問も寄せられました。
石井さんからは
「裏方じゃないと組織だてて物をすることはできない。」
「規模を大きくしたり、チームを運営するためには、選手の実力に加えてサポートが必要。大変なこともあるけれど、それを上回る楽しさとやりがいを感じている。」
とご回答いただきました。生徒にとって新鮮な視点だったのではないでしょうか。
【トピック② eスポーツ大会ってどうやって作る?】
本パートでは実際のイベントのTO DOリスト、制作体制図、スケジュール表などをもとに、eスポーツ大会が開催されるまでの流れをご説明いただきました。
想像以上に細かいTO DOリストや関係者の広さに、生徒一同驚きの様子でした。
【生徒の関心・質問】
生徒からは「〇〇ジャンルのゲームをeスポーツ化できないか?」という実践的な質問もきていました。なんでも、友人とeスポーツ化できないか思案しているそう。
平野さんからは
「まだeスポーツとして認知されていないものを、新しくeスポーツとして押し上げていくのも我々の仕事。」
「どうすれば人が集まるのか?どうすればみんなが見てくれるのか?というふうにハテナ(?)を沢山立てて企画していくことが面白いのではないか。」
というご回答をいただきました。
「ハテナを沢山立てる。」eスポーツに限らず、全ての物事で応用できる、貴重なアドバイスをいただけたのではないでしょうか。
生徒からの感想
イベント後のアンケートでは、生徒からはこのような感想がありました。
「eスポーツについての考え方が変わるような体験ができました。大会の実施の裏にはすごくたくさんの企業が動いていることを知れて勉強になりました。」
「eスポーツのファンの増やし方やマネタイズの仕組みなど面白い」
「これから何かを企画していく時に、今回学んだ企画書の書き方、目的・テーマ・コンセプト設定などを活かせるようにしたい。」
企画の段階では「生徒にとって難しい内容ではないか」と心配していたのですが、こちらの予想以上に生徒がeスポーツの知識と熱量を持って参加しており、どの内容も生徒の新しい学びにつながったのではないかと感じています。
お忙しい中ご協力いただいた石井さん、平野さん、ありがとうございました!