ミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』から教わったこと
大好きなミュージカルができた。
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』だ。
このミュージカルに出会わせてくれた、大好きな照くんに感謝。
キャッチミーのカンパニー、一人一人が大好きすぎた。
CAさんやナースの女性アンサンブル
男性キャストのみなさま
FBIに、仕立て屋さんに校長先生
ブレンダパパママ
フランクのお父さんお母さん
ブレンダ
カール
そしてフランク
キャストのみなさまのことが好きすぎて、最後の方ずっとカーテンコールで号泣してたのは私です。
もうこの大好きなカンパニーに会えない、とそんな気持ちでずっと。
物語は、一人の詐欺師の人生の話。
16歳から始まり、ほんの数年。
何が彼を一流の詐欺師にし、
何が彼を変え、
どうして彼は今ミュージカルになっているのか。
それを紐解く時間。
"僕の人生 みせてあげるよ"
からはじまるミュージカル。(1曲目にそういう歌詞がある)
鮮やかだから、目を逸らさないで。
そう歌われることは、これからはじまる時間のワクワクを掻き立ててくれた。
誰もが憧れる家庭で育ったフランクJr.は、お父さんのフランクシニアの事業の失敗によって生活が一変した。
きっと自慢で、大好きなお父さん、お母さんだったのだろう。
両親が離婚することになり、彼は逃げた。
誰も彼を知らないところへと。
小切手詐欺を行い、そして、待っていたのは新しい運命。
扉から飛び出してきたのはスチュワーデスさん!(今は言わないけど、あの頃はそう言ってたし、舞台でもそう言ってたので)
彼は偽物のパイロットになりすますことにした。
世界中を駆け回り、たくさんの女の子と楽しい時間を過ごしただろう。
集めたお金を持ってお父さんに会いに行き、事業の立て直しと、お母さんと一緒に暮らすことを提案する。
でもうまくいかない。
詐欺師としての彼を追うのはFBIのカール。
初対面は、フランクにまんまと騙されるちょいとお茶目なカール。
そんなカールはフランクに怒りと興味を掻き立てられていた。
カールにバレちゃったフランクくんは、ひっそりと暮らすことにした…けど結果的には医者になりすますことに!
そこで、ブレンダというナースと運命の出会いを。
ブレンダと家族になることを決めたフランク。
ブレンダの家庭は明るく温かく、彼はもう嘘はなしだ!と思った。
けど、2億近いお金を盗んでいたフランク。もちろんそううまくはいかない。
結果的には捕まってしまう。
抵抗しようとする彼を諦めさせたのは、お父さんが亡くなったという知らせ。
お母さんはすでに、別の人と再婚して、新しい家庭を築いていた。
フランクには家族がいなくなってしまった。(と彼は感じた)
カールの熱意と愛に触れたフランクは、大人しく捕まり、結果的には自分が捕まった理由でお金を稼ぐことになった。
カールのおかげで、人生を取り戻すことができた。
メッセージはいろいろな見方があると思った。
私が気になったのは2つ。
ひとつは『愛』。
家族の愛。
恋愛の愛。
友情の愛。
愛があれば行動できて、
愛のために生きられる。(愛がないと死んでしまいたくもなる)
助けてくれるのも愛。
『愛』って大きいものだなと考えさせられた。
もうひとつは『諦めなければ手に入る』。
最後の歌「いつまでも二人で(嘘みたいな話)」で、”自分の人生 諦めない”という歌詞があった。
諦めなければ夢は叶うよ!みたいな、話ではない。
ただ、どんなに無理だと思っても、やってみてもいいんじゃない?
身近にある愛や、一筋の光、信じて進んでみてもいいんじゃない?
だと私は感じた。
“世界を騙した男”としての本があったと聞いた気がするけど、
まさに世界を騙した男の話。
なのに、
温かくて
ほろりと涙して
つい応援したくなる。
無邪気な主人公フランクと
その仲間が作り出す最高のミュージカルの賜物だと思った。
2年前、こう記して下書きに眠っていた。
2024年、また『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の幕があける。
ミュージカルが再びスタートする。
2024年のキャッチミーは、
キャッチミーのカンパニーは、
キャッチミーの世界は、
私にどんな鮮やかな景色を見せてくれるのだろうか。
楽しみで仕方がない。
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