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#9 庁内ブランドインプットワーク(24.10.03)
こんにちは!那須塩原市企画政策課のみっちーです!
今年も残すところ約1か月!
4月に始動したブランドニットプロジェクトもだんだんと広まってきていますが、「あれ、このプロジェクト、そもそも市役所の職員にあまり認知されてないのでは?!」と気づいてしまいました。。。同じ市役所で働いている職員として、他の課がやってることだから知らない、ではなく、自分事として考えてもらいたい!ということで、プロジェクトメンバーの栗原さんを講師として、職員向けの研修会を行いました!
目的
・ブランディングの基本的概念や必要性を理解してもらう
・プロジェクトの内容・経過を共有し、興味を持って参加したいと思ってもらう
まずは身内から仲間になってもらって、ブランディングの輪を広げて行きたい、というプロジェクトメンバーの想いのこもった研修になりましたので、今回もレポートしていきます!
研修会内容
①ブランドがなぜ必要なのか?
そもそも、私たちがなぜこのプロジェクトを立ち上げたのか、という原点をお伝えしました。
きっかけは、来年2025年1月に迎える市政20周年。
この周年を契機に那須塩原の現状(今ある動き)・過去(先人たちがつくってきたもの)を未来(100年先のこと)をみんなで見つめ直そう、ということでこのプロジェクトを立ち上げました。
そしてこのプロジェクトの根底には、那須塩原を未来に元気なかたちで受け継いでいきたい、という想いがあります。
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この想いを実現しようとすると、次のような問いが生まれてきます。
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この問いの答えを見つける方法の1つとして、「那須塩原の why を考えてみる」ということがあげられます。
why(=想い)を起点に what や how(=手段)を考えることが大切です。 why(=想い)を起点にしておけば、時代とともに手段は変わる、変えていく必要はありますが、信念・軸となるものはずっと変わりません。
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那須塩原の why(想い)や purpose(社会的意義)を見つけることで、様々な手段を持続的に考えることができたり、why(想い)で語ることでみんなに好きになってもらえたりするブランド(コンセプト)を作って行くことがこのプロジェクトの動きです。(企業でやることは多いらしいですが、自治体がやるのはめずらしいかも、、?)
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まとめるとこんな感じです。なぜ那須塩原に住む必要があるのか、なぜ那須塩原で暮らす意味があるのかなど、「何のために那須塩原はあるのか?」という why に答えてあげられるような那須塩原ならではのコンセプトを見つけていきたいと思っています。
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色々説明が続いてしまいましたが、「なぜブランドが必要なのか」という設問に対する答えを3つにまとめました。
whyで語っていくことで、目的感は統一しつつ、手段を変えていきながら那須塩原をのこしていくという、未来に対しての持続性をもたせていく。
whyで語っていくことで、みなさんに好きになってもらう。
what(事業)で差別化をするのではなく、why(ここに住む意味)で那須塩原を選んでもらえる状態をつくる。
その why こそがブランドコンセプトということです!
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ここでブレイク。研修会では、こんなエクササイズを行いました。
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自分の好きなブランドを記入し、その企業がかかげているコンセプト(=whyにあたるもの)、それを達成するためにどんな活動をしているかをスマホでを調べてみる、という内容です。
ちなみに私のシートはこんな感じになりました。
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このコンセプトは対象や目的が明確化されているけど、誰にでも伝わりやすい言葉選びがいいな、と思いました。
ぜひみなさんのお気に入りのブランドのコンセプトや活動も調べてみてください!
②ブランディングとは何か?
さて、①でブランドとは何か、なぜ必要か、このプロジェクトがやりたいことが何か、分かってもらえたかと思います。
次に、"ブランディング" とは何かを確認しました。
簡単に言うと… ブランド + イング = ブランディング
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ここで、イングとは "関わりしろ" という言葉に言い換えられます。
みんなが関われる動き、関わりたいと思ってもらえる動きひとつひとつがイングなのです!
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③ブランディング事業でどんな活動をしているか?
①②を踏まえて、じゃあ私たちがこのブランディング事業で行ってきた活動を紹介しました。
ここの内容は、私たちプロジェクトメンバーは何も見なくても説明できるはず!いつもnoteを読んでくださっているみなさんも、読み飽きてしまったと思うので、過去のレポートを貼っておきます(決して手を抜いたわけではないですよ…)。
はじめて読んでくださった方はぜひ #0 から読んでみてください!
④質疑
最後の質疑応答では、過去にシティプロモーション業務にかかわっていた職員からこんな質問もありました!
那須塩原市はいつまで自分探しをしているだ?と言われることがある。
(私なりに)考えてみると、那須塩原市は逆に定義づけをされたくないんじゃないかなって思う。
たしかに、これまでもずっと自分を探しをしていて、まだ完全な自分を見つけられていないことだけみると、ネガティブに見えるかもしれません。でも、「"探し続ける"ということはポジティブで、時代に合わせてしっくりくるものは変化するからこそ、問い続けることが大事なのでは」という講師の栗原さんの回答に納得し、だからこそこのブランディングをやっているんだと、再認識できました。
参加職員アンケート結果
研修会といえばアンケートが大切ですよね!
ということで、研修会に参加したみなさんからいただいた声を共有します!
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(3)「ここが良かった」という点について教えてください。
・ ブランディングとはなにか、那須塩原市が何をしたいのかが少しわかった。
・ 市が何をやろうとしているかがよく分かりました
・ ブランドが何故重要なのかを知ることができた。那須塩原の存在目的を表すものが確かに無いなと、気づかされました。
・ ブランド、ブランディングがなぜ必要なのかがよく理解できた。
・ ブランディングとはなんなのか、なんのために行うのかが分かりやすく伝わった
・ 福祉分野は、市民生活に直結した分野であり、市のイメージなどを考える機会が少ないため、このような取組を知ることができて良かった
・ 自己満足的に名乗るだけのブランドではなくて、後世に良い形で残すためのブランドという言い方が良かった
・ 関わっている皆さんの熱量が高いこと。
・ エクササイズワークをやったことで、理解が深まった。
・ 楽しそうに仕事をしているような印象。楽しいのはいいこと!
・ whyの視点が面白かったし、勉強になった
(4)「もっとこうしてほしかった」「ここがよかった」などご自由にお書きください。
・ Whyをもっと理解したかった。
・ ブランディングの意味は分かりましたが、市として何をやるのかは曖昧だったように思います。
・ 説明を聞いてWell-being向上のための手段としてブランディングが有効という「仮説」で動いていると認識しましたが、市でも様々な事業でその事業を実施する根拠や効果を求められている中なので、EBPMの視点での説明がもう少し欲しかったなと。
・ 他部署からすると「自分たちの事業は効果や根拠をこんなに求められているのに」という不満や「仮説で事業進めていいんだ」という間違った印象を与えかねないと思いました。
・ 概念としての説明だったので、具体的な説明も欲しかった。
・ 質疑の中で「いつまで自分探しをしているのか」とありましたが、確かにそうだなぁと思ってしまいました。これまでの取組とどう違うのか説明がほしかったです。
・ 現在那須塩原市を深堀りしている最中といってたため、難しいかもしれないが、外部からみた那須塩原市の魅力というか、こういう市なんだみたいな意見が聞きたかった。
・ 那須塩原市のブランディングの展望や個々の職員にどういうことを考えてほしいというところもう少し聞きたかったです。
・ ブランディング事業は「誰が求めているのか(市民?)」「訴求対象はどこなのか(世界?日本全国?県内?市民?地区?)」がわからなかったので、ターゲットが明確になるともっとアプローチの方法の理解度も進んだ気がする。
・ ブランディングが有効な手段との仮説をたてた根拠の説明と設定しているKPIの説明が欲しかった。
・ 市がやるべきことと民間がやるべきことの線引きがあいまいなので、そこをどう受け止めているのか説明があるとよかった。
(5)今後の業務にもたらすだろう影響などあれば教えてください。
・ これまでうまく馴染まなかった「那須塩原市を一言で表すブランドコンセプト」がどのように導き出されるのか、またそれをどのように庁内外に浸透させていくか、注目・検討していきたい。
・ Well-beingの絡みで求められているロジックツリーの手法にとても親和性があると思った。
・ より多くの職員(特に若い職員)が、このような活動に参加して、視野を広げるように勉強会などを企画して欲しい。
・ ブランディングの方向性が決まれば、業務はやりやすくなると思う。
・ whatでなく、whyから考えることで、業務の真の意味、自治事務の意味が見えてくる気がした。
・ 特色のある教育を今後展開していくうえで、参考にさせていただきます
・ 持続可能という言葉を使って業務をすることがあるので、その時に研修内容が連動するように思えます
・ 理念、コンセプトなどを職員全体で共有することは、とても良いことだと思うので、広く周知を行って欲しい。職員一人一人が目指すべき方向性を意識することで、少しずつ良い方向に変わっていくと思う。
アンケートから、ブランディングとは何なのか、why で考えることの大切さについては共通理解を図れた気がしますが、那須塩原をどう存続させていくかを考えていく方法がブランディングであることの根拠や内容の詳細、今後の展望について疑問を持つ方が多かったようです。
この活動をやれば那須塩原市の未来が完全に見えてくる!という近道はないので、ミーティングやインタビューなどの活動を地道に継続して行い、また、今回のような研修会を開催し、参加してもらうことで伝わっていくのではないかと思います!
次回に向けて
次回は、10月6日に行った4回目のインタビューレポートを投稿します!
テーマは「市民活動者×移住者」ということで、昔から市内で積極的に活動を行ってきた方と、数年前に移住してきた方をお迎えし、2つの目線から那須塩原市について語り合うトークセッションを行いましたので、レポートをお楽しみに!
以上#9でした!
今後庁内にもブランドニットプロジェクトが浸透していくんだなぁ。。。(ワクワク)
現在のプロジェクトメンバーだけでは出てこない新たな視点や発見があると思うので、より多くのみなさんにこのプロジェクトにかかわってもらいたいです!ぜひ力を貸してください!
では、また!
那須塩原ブランドニットプロジェクトに関するご意見やご感想、お問い合わせなどございましたら、以下のフォームにてよろしくお願いいたします。