#51 正義は時々負けるんだ(市役所時代の思い出)
なんのこっちゃ、みたいなタイトルだけども
前職である行政事務時代に感じたことを書いてみる。
“お役所仕事”といえば、融通がきかない・規則規則うるさい…みたいなイメージがある。
そして実際その通りだ。仕事をする側からすれば、規則例規に則り仕事を進めるので楽なのだが、市民側からすると「もう少し融通きかせてくれない?」と感じるケースは多いだろう。
その場その場で変わる規則など規則ではない。
我々はそこに記されている文言通りに事務処理を淡々と進めるのだ。
これがお役所仕事。
例えば職員の出張でも“旅費規定”というものがある。国や自治体の規定はホームページで見ることができると思う。
いかに安く移動するかが基準となったこの旅費規定は言うまでもなく職員から大クレームだ。(結局自腹でルート変更している職員もいる)
しかしこれらの規定もある時には覆ることがある。
それが“お偉いさん”の一声だ。
敢えてそれが誰なのかは触れないが、
我々下々の者が散々クレームをぶつけても折れなかったルールが偉い人が言えば一瞬で通るのだ。
私はその現場を5年という短い役所生活で何度も見てきた。
これが役所。
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