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この部屋に住む人へ-引越し業者と気が合わない|マンション購入とリノベーションのプロセス

マンションリノベーションに直接関係のある話ではないけれど、その間に経験したことで一つだけ「気に入らなかった」ことがあるとすると、引越し業者とのやりとりだ。

わたしは引越しの経験が少ないので、引越し業者とのやりとり自体もほとんどしたことがなかったのだけれど、「値引交渉」を前提とした商売というのがとにかく性に合わない。仕事は対価だと思っているので、そもそも高く見積もって金額をつけていることも不思議だし、そこから値引きされたとしても「わあ!得した!」などとは思ったりしないのに、その何往復かを経るなんて時間の無駄でしかない。

引越しの予算はだいたい検討をつけていたので、LINEで見積もりができるという業者のサービスを使って、部屋の4方向の写真を送ってみた。すると、「現地の状況を見ることが必要なので訪問させてください」という連絡。

前に住んでいた家は室内にデフォルトのカウンターがあって気に入ってた

見積もりに訪れた営業マンは、家の中をぐるりと見た(LINEで送った以上の情報が得られているとは思えないけど)後、神妙な顔をして電卓を叩き、わたしに見せてくる。「このくらいになるのですが…」と言うのでなるほどと思ってその金額を眺めていると、サッと電卓を引っ込めて「ただし!今決めていただければわたしの裁量でお値引きできる枠があるので…えっーっと…このくらいまでなら」と電卓を叩く。

引かれた金額の理由があまり分からなくて「うーん…?」と言ったら、「他社と比較されてますか?どのくらいの金額になればOKです??」と早口でまくし立てるので、「まあ、比較はしたほうがいいですよね。よく分からないし…」と答える。この時点で最初に提示された金額の2/3くらいになっていたように思う。そもそもそこまで大掛かりな引っ越しではないので、金額自体も大きくはないし最初に出された金額でも予算の範囲ではあった。不満はないけれど値引きの理由が分からず考え続けているうちに、目の前の彼はどんどん新たな条件と金額を弾き出してくる。

最終的には「うん」と言うまで帰ってくれなさそうなので、「一旦検討しますね」といって引き取ってもらおうとしたけれど、「いくらでしたら今決めていただけますか!?」と食い下がってくる。それでもなんとか帰ってもらい、金額的な不満はないのだけれどこれでいいのかという疑問が頭から離れない。とはいえ他の引越し業者とも同じやり取りを繰り返すのかと思うと、別の会社に見積もりを頼む気力もなくして、そのまま契約した。

山の見える場所に引っ越した

引っ越し当日は作業をするスタッフ2人とドライバーの3人でやってきて、あっという間に荷物を運び出し、あっという間に新居に入れてくれた。仕事はとても丁寧だしマンションの管理人との連絡にも漏れがなく受け答えもハキハキしていて、「プロの仕事」を感じた。自ら値引き交渉をしたわけではないけれど、わたしが契約した引っ越し料金は彼らの仕事に見合わず安かったと思う。

引っ越し自体には満足した。やりとりにはイライラした。次からまた楽しい話を書くよ。

NRNR

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