怪奇！今日あった異臭事件

うわくさい！！！！

店の中に入った直後は分からなかった。
その店は食券を買った後に、自分で座る席を選んで座るタイプの店で、私がその異臭に気がついたのは、店の半ばまで足を踏み込んでからのことだった。

な、なんだこれ。
酸っぱいような排水のような臭いが鼻腔にまとわりつき、私はとんでもない場所に足を踏み入れてしまった事を悟った。

私は鼻がそこまで良く無い方なので、
臭いの発生源がどの方向なのかまるで分からなかった。
分からなかったので、見た目が臭そうな人からは離れて座った。冷静な判断である。

そこからは、ひたすらにスマホを触って時が流れるのを待ち、食事が出来たらそれを急いでかき込んだ。

はやく…はやく出ないと...！

店には人はまばらだったが、多分他の人達も何やらそそくさと食べ、そそくさと退店し、最後に私だけが残る結果となった。

そして分かった。

誰かが臭かったんじゃない。
この店が臭かったんだ！

離れて座った人に対し、若干の申し訳なさと出所不明の愉快さを覚えつつ、早急に会計を済ませて店から出た。
空気は冷たいけれど、美味しかった。

2度と行かないかな…笑。