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三大商社リーマンショック以降の株価の立ち直り
日本には商社と呼ばれる会社が存在します。日本独自のビジネス体系として「SYOSYA」といえば世界でも通じます。
その起源は江戸時代にまで遡り、当初は、農作物や繊維などの商品の国内流通を担っていましたが、明治維新以降、海外との貿易が盛んになるにつれその役割を大きく拡大してきました。
現在では、資源・エネルギー、金属、機械、化学品、食料、生活消費関連など、多岐にわたる分野でグローバルに事業を展開しており、日本の経済成長を牽引する重要な存在です。
特に、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事の三大商社は、その規模と実績において世界のトップクラスに位置し、日本の「SYOSYA」を代表する企業と言えるでしょう。
過去にはリーマンショックを経験し株価は大きな下落をしましたがどの社も見事に回復してきました。
リーマンショック (2008年)
チャート上の動き: 2008年のあたりを見ると、株価が急激に下落しているのが見て取れます。2006年頃から上昇傾向にあった株価は、2008年を境に大きく値を下げています。
2008年はリーマンショックが発生した年: この金融危機は世界経済に深刻な影響を与え、多くの企業の株価が暴落しました。三菱商事も例外ではなく、このチャートからもリーマンショックが株価に大きな負の影響を与えたことが明確にわかります。
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3社とも08年5月には株価1200円を超えていましたが・・・
この時期の前後には400円を割ることもありました。
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この株価が回復するまでにどれだけかかったか
伊藤忠商事
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一番初めに株価が回復したのは伊藤忠でした、かかった年は8年ほど。
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伊藤忠は抜きに出ていますが、3社ともに回復したのは21年の頃でした、回復にかかった時間は13年。長い月日を要しましたがきっちりと回復しました。
全体的な傾向として
社会的な大きなショック(金融危機やパンデミックなど)は、一時的に株価に負のインパクトを与える可能性が高いと言えます。
リーマンショックからの株価回復期間は、日本における「失われた30年」の中に含まれると考えられます。この期間は、日本経済が長期的な低迷から抜け出せず、様々な経済的課題に直面していた時代であり、株価の動きもその状況を反映していたと言えるでしょう。
このような総合商社の場合、事業の多角性や、社会経済の回復力によって、株価も比較的早期に回復する傾向が見られると言えるかもしれません。
また、長期的な視点で見ると、株価は社会経済の変動を受けながらも、全体としては成長を続けている様子がこのチャートから読み取れます。
長期の相場を分析してみて
25年2月現在3社とも下落しているといえます。ですがこれまでの相場を見てきて回復しなかった年はないことから、もし、去年株を買っていて現在、30%近く下落をしていてたとしても鬼グリップしてもいいのではないでしょうか。僕たち夫婦の中で10年20年と長期で見て株を持ち続け、配当金をもらうことを鬼グリップと言っています(笑)買える時に買い増していけたらなと思います。
グラフ Googlefinanceより