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定期演奏会を終えて気づいた小さな幸せ。
今日、第31回定期演奏会が無事終演しました。この1年、部員たちが積み重ねてきた努力のすべてを、満席の客席に届けることができました。保護者会の皆さまにはチケット販売を手売りでお手伝いいただき、本当に感謝しています。このサポートがあったからこそ、最高のステージを披露できたと感じています。
リハーサルの朝
今朝、会場入りしてから昼までの3時間、1部から3部までプログラムを確認しました。響きが思うように出ない場面では、つい指揮にも力が入り、肩や腕の張りが増していくのを感じながらも、より良い音を追求しました。リハーサルを終えた時点で、肩と腕は限界寸前。それでも「今年こそ全力で指揮を振る」という密かな決意が私を支えていました。
演奏会本番が終了した頃には、心地よい疲労感が体を包みました。両腕五十肩、まさに「50・50達成!」。大谷翔平には負けない自己記録を打ち立てた気分です。
「花束」に込めた思い
今回の演奏会のテーマは「花束」。それぞれの部員が持つ思いや音楽に向き合う姿勢が、このステージに一つの花束となって結実したように感じます。生徒たちの真剣な演奏に、会場全体が引き込まれていくのを感じながら、指揮台に立っていました。
両親への想い
これまで自分の演奏会には当たり前のように足を運んでくれていた両親。しかし、数年前に母が肺を患い、感染のリスクを考えて招待を控えました。当たり前のように感じていた光景がそうでなくなったことに、少しの寂しさと、大きな感謝の気持ちが湧き上がりました。
ステージに立ちながら、これまで両親が見守ってくれたことにどれほど支えられていたかを改めて感じる時間でもありました。
個性豊かな部員たちとの時間
近年、個性が重視される時代の中で、集団での活動が難しく感じる場面が増えてきました。練習を自由に休む部員がいたり、自分の意見を強く主張する部員がいたりと、時には足並みを揃えることが難しいこともありました。それでも、部員たちが自分の思いを自由に伝えられ、それを受け止めようとする仲間がいるこの環境は、とても幸せなものだと感じています。
振り返れば、私自身もつい文句や愚痴をこぼしてしまうことが多かったと思います。しかし、その度にそんな私の言葉を受け止め、話を聞いてくれる人がいたことに感謝しています。この1年は、生徒たちにも「自分の思いや悩みを共有できる人がいることの幸せ」に気づいてほしいと思いながら過ごしてきた時間でした。
達成感と感謝を胸に
今回の演奏会は、私にとっても特別な挑戦でした。
生徒たちと共に作り上げた「花束」を、保護者の皆さま、そしてお客様にお届けすることができ、心からの感謝と達成感でいっぱいです。
疲れた肩を癒しつつ、また新しい挑戦に向けて歩みを進めていきます。