生成AIで作問革命!
2時間弱で3教科分の定期考査対策問題を作成した話
生成AIの進化が教育現場の作業を根本から変えようとしています。
今日、私は生成AIを活用して、定期考査の対策用問題を3教科分作成しました。
そのスピードと効率には驚くばかりで、これまで数日かかっていた作業が、たった2時間弱で完了。この記事では、私の作成手順や生成AIの活用方法を少しだけお伝えします。
作業の全体像
問題の内訳
対象とした教科と問題数は以下の通りです:
A教科:100問
B教科:50問
C教科:52問(単元ごとに分類して出題)
すべて教科書のデジタルデータ(PDF)をもとに作成し、解答と解説をつけた完全版の定期考査用の対策問題を作成しました。
作業時間の内訳
GPTsの準備:1教科あたり約10分で設定完了
問題の生成と調整:2教科分を1時間で完成
体裁の整えとPDF化:C教科分も含めて1時間弱
合計して約2時間弱で、3教科分を仕上げることができました。
GPTs作成の手順
1. 教科書のデジタルデータを準備
まず、出題対象となる教科書のデジタルデータ(PDF)を準備しました。これを生成AIが参照できる形で設定します。
2. GPTsのカスタマイズ
生成AIを最大限に活用するために、教科ごとに専用のGPTを作成しました。
教科書の単元や範囲を指定し、出題形式を明確に伝えるプロンプトを設定
1教科あたりのGPT作成時間はわずか10分程度
問題の種類(選択問題、記述問題など)や難易度を指示するだけで簡単に構築可能
例えば、「第2章の内容から選択問題を30問生成」「重要語句を問う記述問題を作成」といった指示を入力すれば、即座に対応した問題が生成されます。
今回は問題文を読み、4つの選択肢から解答を選んで答える形式で作成。
出題の具体的なプロセス
1. 単元を指定してプロンプトを入力
GPTsが完成したら、教科書の特定の単元を指定し、次のようなプロンプトを入力しました:
「〇〇(単元)の内容から問題を25問作成し、問題を作成した後に、解答と解説を提示してください」
基本はこれだけ。
生成AIはこの指示に基づき、出題範囲と形式に応じた問題を即座に生成。問題文や解答、解説も含め、実用的なクオリティの内容が整いました。
2. 問題の調整
生成された問題を一通り確認し、以下の点を微調整しました:
問題文の正確性:教科書の内容と照らし合わせて正確に表現されているか確認
難易度の適切性:生徒の学力に合ったレベルかどうか調整
解説のわかりやすさ:生徒が独学で理解できる内容か確認
必要に応じてプロンプトを修正し、再生成を依頼することでさらに精度を高めました。
3. ワードで体裁を整え、PDFに書き出し
生成した問題をワードに貼り付け、見やすいようにフォントやレイアウトを調整しました。完成したデータをPDF形式に書き出し、manabaで生徒に配布可能な状態に。
AI活用の成果
圧倒的なスピードと効率
手作業なら数日かかるところを、AIを活用することで2時間弱に短縮。
忙しい定期考査前の準備期間において、この効率化は非常に大きな助けとなりました。
質の高い問題
生成された問題は、対策用として十分な質を備えていました。解説付きのため、生徒が独学で学習を進めやすく、実際に生徒たちからも好評を得ました。
生徒たちの反応
完成した問題集を提供すると、次のような声が届きました:
「単元ごとに問題がまとめられているので安心して勉強に取り組める」
「解説があるので復習にも役立つ」
生成AIの力で、学びのサポートがより充実したものになりました。
AI活用の未来
今回の経験を通して、改めて生成AIが教育現場における作業効率を飛躍的に向上させる可能性を実感しました。今後、AIの活用範囲をさらに広げ、工夫を重ねることで、先生と生徒の双方にとってより良い教育環境を作り上げられるよう研究を進めたいと思います。