妻の挑戦と娘の言葉…ツボった話
学習成果発表会の準備が着々と進んでいる。
授業で導入した生成AIを生徒たちはすっかり使いこなしているようで、発表用の原稿とプレゼン資料もCanvaを使って作成されていた。見た目も内容も素晴らしい。
ただ、生成AIを活用した結果、授業で取り組んでいないエピソードが盛り込まれていたり、話の順序が前後していたりと、細かい修正が必要だった。
修正を終えた後は、プレゼン資料も再調整。意外と時間がかかったが、なんとか発表内容が完成した。
仕事を終え、ようやく帰宅すると、キッチンから漂う良い匂い。
「昨日テレビで紹介されていた唐揚げを作ってみたの!」と妻が得意げに言う。
妻の挑戦①:唐揚げのレシピ実験
揚げたてを一口つまんでみると、シンプルな味付けなのに驚くほど美味しい。
「うまい!」と思わず声が出る。
「いがいとシンプルな味付けなの。揚げ時間とか温度をきっちり守ったからね!」と自慢げな妻。
こうして妻は新たな料理に挑戦し、またひとつ家庭のレパートリーを増やしていた。
その日は息子は外出中。
今日は妻と娘、そして私の3人で食卓を囲むことに。
娘のズレた日本語炸裂
夕食を楽しみながら、娘の話題は年明け早々にかかった風邪の話へ。
「新年早々、こんな風邪を引いて不幸だわ…」と娘がぼやくと、妻が笑って言った。
「何言ってるの。実家で風邪を引いてくれたから、すぐに面倒を見られてよかったじゃない」
娘はしばらく考えたあと、神妙な顔で言った。
「そうか…幸中の不幸やったか…」
幸中の不幸?
どうやら「不幸中の幸い」と言いたかったらしい。
さらに娘は笑顔で続ける。
「昨日友達とご飯に行ったんだけど、めっちゃ笑わせてくるから喉がしんどかった。本当に面白すぎてドツボやったわ!」
ドツボ?
そして最後にこんなエピソードまで披露してくれた。
「喉が痛いからお水ばっか飲んでたら、店員さんが見かねてすぐ新しい水を持ってきてくれた!」
…なんか惜しい。
妻の挑戦②:生成AIで絵本作り
夕食後、妻はパソコンを立ち上げて生成AIと向き合い始めた。
どうやらオリジナル絵本のストーリーを作っているらしい。
「私って、天才かも!」と満足そうに笑っている。
この瞬間、私は思い出した。
娘がかつて「自画自賛」を「自業自得」と間違えたことがあったっけ。
娘の名言コレクション
「もう少ししおらしくしてよ」ーー「私は塩らしい」
お風呂上がり、足のマッサージ中の一言ーー「これは私の祝福の時」
いつも微妙にズレているけれど、その独特な表現は私たち家族の笑いの中心だ。
妻は料理と生成AIで新しい挑戦を続け、娘は相変わらずユニークな言葉を放つ。
家族のほんわかとした空気が好きだ。思わず笑みがでる。
娘の言葉を借りるなら、これはまさに「ドツボした」日常の一コマ。