嗜み方を知らぬ固形チーズ
常に静で、果てしなく考え事ができる深夜が好きだ。
年配者の多い住宅街に住んでいるので、皆様就寝が早く、光と音が消える速さもその分早い。
洗濯機の稼働してる音とスマホから流れる深夜のプレイリストのみが私を許容してくれる、そんな日もしばしば。
重度のアレルギーを患っていたのでチーズを食べれるようになったのは高校1年の頃だった。
高校1年以降は、「好きな食べ物は?」の答えにもチーズをキャスティングさせようと思うほどの好き度である。
実際はオーディション落ちだけど。
なんて言うのも固形チーズが苦手。
私がキャスティングしたかったのは溶けたあの子だけなので。
けれど時と場合によって固形チーズが美味しいと思う時もある。
アルミホイルを捲る深夜。あの時間だけは至高だなと思う。
簡単に口に運べないという部分点があって、固形チーズが美味しいという回答に繋がるのである。
手軽に買えて、なんとなく口寂しい時に手に取りやすいので、俗に言う都合のいい相手の様なそんな気がした。
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