わたしと”問いづくり”
こんにちはインターン4期生のはやちゃんです。現在大学3年生で文学を専攻していて、文学に限らず、日本研究や歴史にも興味を持っています。最近楽しかったことは、スキーをしたことです😄
今回は、10月22日にオンラインで行われた「”問いづくり”ワークショップ」について感想を共有したいと思います。
問いの焦点はこちらでした。
みなさんは、この図を見てどんな問いが思い浮かびますか?
ひとつでも考えてみてください。
実際に挙げられた問いにはこんなものがありました⇩
なぜ、憎悪の感情を抱くのか。
世界各国や時代で共通しているのはなぜか。
日本では差別が暴力につながることはあるんだろうか。
反ユダヤ主義の歴史はどれくらい前にさかのぼるのか。
なぜ、周りの人は憎悪の感情を止めることができなかったのか。
この段階を上がっていく条件は。
ホロコーストに至る前のユダヤ人やその他マイノリティーの方に対する偏見の様子は当時どのようなものだったのか。
メディアはホロコーストにどのような形で加担したのか。
ここでいうマイクロアグレッションとは具体的にどのようなものを指すのか。
なぜ、偏見に基づく態度や偏見に基づく行動の時に止められなかったのか。
さまざまな問いが見られますね。
このように”問いづくり”では、思いつく問いを自由に述べていきます。しかし、”問いづくり”と言っても、単に問いを作るだけでは終わらないのです。時間を計って、問いを出したら、次は「問いを分類する」、そして「問いを変換する」というステップがあります。(詳しくは、前回のあんちゃんの記事を参照してください。→初めての問いづくり|NPO法人ホロコースト教育資料センター(Kokoro)|note)
それにしても、普段の生活で、問いを自分で考える作業ってあまりないのではないでしょうか。なかなか新鮮ですよね☘️
今回、問いの焦点とされたのは「憎悪のピラミッド」と呼ばれるものです。
問いをつくる段階では、この図が何を表すのかという詳しい説明はありません😳
参加者さんの頭には、”問いづくり”に対しても、このピラミッドに対しても、ハテナがさまざまに浮かんだことと思います。
そう、初めての”問いづくり”では、頭の中が大混乱します!(笑)
「問いをつくる」ことに関して、私はこれまでひとつの問いを深堀りするような作業しかしてきませんでしたから、初めはひたすら問いを考えるという作業に驚き、少し大変だなという印象を受けました。
何を疑問にして良いか、こんな問いでもいいのだろうかと不安になったりもしました。
しかし、どんな問いでもいい、どんな問いでも作れるというようなことが分かってきたのです。また、”問いづくり”全体を通して頭を使ったなぁという気持ちよさを味わったり、物事を多角的に考えることが少しずつできてきたような気がします。
あるひとつの写真を見たとき、私は無意識にどのようなシチュエーションであるかなどを規定してしまっている気がします。しかし、それらを細かく分解して目を向け、想像を働かせると、わたしは目の前の写真以上にさまざまな背景やトピックについて疑問を投げかけることができるのだとわかりました。
この回では、最後に自分にとって重要な問いを選ぶことをしたのですが、私は「なぜ周りの人は憎悪の感情を止めることができなかったのか」を選びました。
人間だから誰しも憎悪の感情のようなものを持っているとは思うのです。しかし、それがエスカレートした先にホロコーストのようなジェノサイドがあるとしたら、私たちはどうするべきなのか。
そのような、何かささいなことがエスカレートしていくような場面、瞬間を目にすることって、実は日常によくあるのではないでしょうか。私はそれに気づいているのか、見て見ぬふりをしているのではないかということを考え、ぞっとしました。私はこのように考えて、歴史的な事象と自分自身の距離が急速に近づいたように感じました。
ワークショップは和やかな雰囲気で行われますので、初めてのかたも安心してご参加いただけます。毎回いろいろな人と出会えるのも面白いですよ😀
みなさんにも、この”問いづくり”によって、自分の中から出てくる問いを見つめ、歴史と自分自身のつながりを感じてほしいです。そしてなんと、現在Kokoroでは大学生インターンが中心となって、18~25歳の方向けのイベントを企画中です!
歴史に興味のある方、”問いづくり”をやってみたい方、なんとなく興味を持った方、だれでもお待ちしています。次回のイベントでお会いしましょう!
2月24日 オンライン
3月16日 対面
インターン生企画第2弾:ラビと話そう~「シンドラーのリスト」から日本へ:あるユダヤ人一家の物語~ | Peatix