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ゲームと子どもの関係を理解すれば解決することはたくさんある

昨日の夜は、月に一度のケースカンファレンス。
昔から「ここ」に関わってくれている臨床心理士のよっちゃんの視点から、普段関わっている子どもたちを見てもらい見立てを立てる時間です。

どんなことにも当てはまると思いますが、子育てや親子関係においても一人で悶々と考え込むとどうしても出口が見えず頭を抱えがちです。
「ここ」では、週に2度の常勤職員4名の活動報告に加え、月に1度のケースカンファ、他にも職員のための報告と目標設定の会議があり、客観的に自分たちの業務と自分自身を捉えること、そして一緒に働く職員をお互い知ることがとても大切だと考えています。

もちろん完全にできているとは思えずこれからも職員の数は増えるので、外部から専門家(臨床心理士、スーパーバイザー、ファシリテーターなど)を呼び対応をします。

僕たちはそれを仕事として、あるいは組織として必要だと感じ実践をしていますが、それと同じように子どもたちはあるツールを使って自分と他者理解に繋げているなぁと感じるものがあります。

それが、ゲームです。

今回は、なぜそのように思うのかを記事にしたいと思います。

私のゲーム歴

僕はいわゆるファミコン世代。
マリオを始めスーパーファミコンのマリオ、マリオカート、ぷよぷよ、ゼルダの冒険、ストリートファイターⅡなどは目を瞑っててもできるレベルでやりこみ、高校生になるとバイオハザードにハマりました。

しかし、ある時期になるとそれも飽きはじめ独り暮らしを機に全くやらなくなりました。

「ここ」を立ち上げ子どもたちと遊ぶために再びやり始めたことがきっかけで、今はスプラトゥーンにハマり公式大会に出場するほど大好きになりました。

ゲーム新世代

現在フリースクールで子どもたちが主にしているゲームは、スマブラ・フォートナイト・スプラトゥーン・マイクラ・どうぶつの森・ポケモンなどでしょうか。
これらのほとんどは、もう昔から不動の地位を築いている定番ゲームですね。

マイクラは言わずと知れたプログラミング教育に最適とされているゲームですし、自粛期間を助けたどうぶつの森は今でも大ヒット作ですよね。オンライン授業でも「株価どない?」と毎日生徒が言っています。

フォートナイトで「賞金稼いだー!」と報告してくれる生徒もいるし、スマブラ大会を企画しようものならものすごい数のエントリーがあります。

その中でも、僕がおすすめしたいのはスプラトゥーンです。

はいはい、お前が好きなだけやろと思ってくださっても結構ですが、今日はこのスプラトゥーンがなぜおすすめなのかを説明したいと思います。

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結局スプラトゥーン

①ゲームのコンセプトがかわいくてポップ

インクを吐き出す武器を使って敵を倒すこともあるのですが、あくまでインクの塗り合い。
あたっても別に血が出たりするわけではなく、ダメージを受けて倒されても何度も復活ができます。
ゲームの中のキャラが行なうあくまでも遊びなんです。

血がバシャバシャ出てキャラが死んでしまうようなイメージがあり取っつきにくいと思われている方には入りやすいものだと思います。

②実際に存在する誰かと対戦することができる

このゲームは、モードにもよるのですが基本は4人1チームで他のチームと対戦をします。
今はもう主流なのかなと思いますが、ネット上の会ったこともない人と腕前を競い合うので、僕たちの時代のコンピューターの敵とは違いリアルバトルです。
上には上がいることを肌で感じることができますね。

③仲間と協力してプレイができる

先程もご説明した通り、基本は4人1チームで対戦をするルール。

なので、上手くなればなるほど自ずと味方とどれだけ協力をしてチームとして勝利に導くかがカギとなります。

味方はどのような武器を使い、どんな動きをするのか。
それに対し自分はどう動きどんなサポートをしどんな役割を担うのか。

それを瞬時に判断し、5分間の中で修正をしながら戦います。

また、「ここ」でよくするのは生徒3人と僕とで4人チームになり、オンラインで通話をしながら別のチームと勝負をするというもの。

このゲームは情報戦。
いかに味方に自分が知り得た情報(どんな相手がどの位置にいて今何をしているか、これから何をしそうかなど)を伝え、チームに貢献するかもとても大事です。僕たちはほとんど雑談ですが。

※生徒と職員だけでオンラインでスプラトゥーンをした動画です。

ゲームのメリット

その中で僕が上手だなと思う子は、冷静に局面を把握し自分のこと以外にもちゃんと味方を見ています。

そんな子は、普段の活動でも人の気持ちを理解しようとしたり意見を伝える大切さをちゃんと持っているなぁと感じます。

もちろんゲームのやり込み具合にもよるので、人の気持ちを理解しにくい子がゲームがヘタだとか、逆にヘタだから気持ちがわからないということは当然ありません。あくまで上手いと思う子の共通点として僕が思うことです。

なので、僕は勝手にこういった協力型のゲームは、勝つために自ずと他者理解と自己理解を深める力を育むことができると思っています。

大切なこと

僕が子どもの頃絶対に守っていたのは、プレイする時間。

小学生の頃は30分。高校生になると60分。
とにかくこれだけは守って遊んでいました。

自分の娘(8歳)はまだゲームを持っていませんが、タブレットでYOUTUBEを見る時は必ず30分以内と決めています。守れなかったら貸さないと最初からルールを決めていますしこれからも続けるつもりです。

理由は単純に目や姿勢が悪くなりやすいということと、家族で遊ぶ時間を大切にしたいからです。

なので、僕は基本的にゲームをする時間は決めておいた方がいいと考えています。

ただ、子ども一人ひとりその時の状況に合わせてゲームが持つ役割は違うもの。
ゲームが新たな世界の扉を開けることもあれば、命を取り留めていることもあります。
何より大事なのは、その子に合った役割を周りが理解しお互いの想いを認め合うことです。
それもできない状態であるならば、理解しようとしていることは根気強く伝えてあげることは大切だと思います。うざくないように(笑)

きっと伝わります。

最後に

さて、ここまでゲームのメリットについて話してきましたが課金システムやガチャなど、僕が「子どもにはさせたくないゲームの特徴」も数多くあることも事実です。

そのあたりもいずれ記事にしたいと思います。

僕たちがYOUTUBEを通して保護者の方々に伝えたいことの一つに、

「子どもと一緒にゲームをしてみると、意外とおもしろい発見ができるかも!?」

ということがあります。

年齢が上がれば上がるほど一緒にプレイすることは難しくなるかもしれませんが、話しのネタくらいには使っていただければなぁと思います。
そして、意外と子どもたちが熱中しているゲームも、理解すればそんなに悪いものではないということもわかってあげてほしいです。

生徒が編集した動画、僕はめちゃくちゃ好きですし、

女の子が気軽にできるゲームもあります。

ゲーム依存に関してのご相談も承ります。気軽にご連絡ください。

皆さんにとって、ゲームが争うの種になるのではなく、関係を築き上げるツールとして役に立つことを願います。

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