【特別寄稿:あなたがいる わたしがいる なんとかなる①マヒトゥ・ザ・ピーポー】
希望のまちクラウドファン企画として、応援してくださる方々、抱樸の仲間たちに、抱樸に関連するテーマで自由な形式の文章を書いていただく企画がスタートします!
12月25日の最終日ギリギリまでに間に合う限り、様々な方からの寄稿を予定しています。初回の寄稿者は、今年5月に「希望のまち」の応援ライブを行っていただいたGEZANのマヒトゥ・ザ・ピーポーさんです。ぜひご一読ください!
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苦しい時代を生きている。
人を殺すのに理由をつけ、その理由にカタルシスを感じた輩が暴徒と化し理由を倍速で加速させる。人が当然持っているべき尊厳を平気で奪う戦争は、海の向こうの遠くで起こっているという理由で視線を合わすこともなく、目の前の暮らしに埋没する。
仕方がない。 生きることで精一杯だもの。
わたしの暮らしがただあることにささやかな感謝をしながら目をつむり、耳を塞ぎ、口を閉じよう?誰もこの沈黙に文句なんて言わないさ。だから息を潜めて過ぎ去るのを待てばいい。そんな歪んだ卑しい心が自分の中には確かにある。きっとあなたの心の中にも目を凝らしてみれば、そんな因子がカビのようにこびりついていることに気づくはずだ。
そんな世界を当たり前と呼ぶ冷たい世界の中で、希望について考えている人たちがいる。想像することを今一度喚起させる集団がある。希望が「まち」をつくっていく過程がわたしたちに横たわる。こんな奇跡みたいな時間が目の前を通過していくことを、風が過ぎ去るのを待つが如く無視するのか?この痛みを引き受けた抱樸の姿に何も感じなくていいのだろうか?
別に選べない人を責めたりをするつもりはない。心と呼ばれる場所が自分のことでいっぱいになる時、何も感情が湧いてこないなんて体験は例外なく自分の中にもある。愛がいかに余白の中からしか生まれないか、その軽薄さに真夜中、肩を叩かれ問いかけられることがある。
でもこのままでいいだなんて思わないし、わたしは希望がある世界で生きていたいと思う。仕方ないとかそんなもんだとか、そういう言い訳じみた弁明には飽き飽きしている。とてもとてもシンプルなこと。こんな動きをしている抱樸が倒れるような世の中が正しいとは思えない。 そう、だからとても簡単なことを最後に問う。
あなたはどんな世界を生きていたい?
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マヒトゥ・ザ・ピーポー(GEZAN) 1989年生まれ。2009年、オルタナティブロックバンドGEZANを結成。2023年2月、自身のレーベル〈十三月〉からGEZAN with Million Wish Collectiveでニューアルバム『あのち』をリリース。初めて監督・脚本を務めた映画『i ai(アイアイ)』が公開予定。
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希望のまちを諦めない、抱樸をひとりにしない|緊急プロジェクト
12月2日(月)23:00まで!!!