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ママのお腹の外は寒い?暑い?
暑い
寒い
クエスチョンの答え
正解は② 寒いです。
9月最後の今日、東京都の気温は28℃でした。
体を動かすと少し暑いかな?くらいです。
産まれたての赤ちゃんはどんな環境で育っているか?
これがクエスチョンの鍵です。
赤ちゃんが育つ環境
お腹のなかは腋窩体温計より0.5〜1℃高いので、36℃後半〜37℃程度に保たれています。
出産間際は陣痛やホルモンの働きで平熱より少し上昇します。
ママのお腹の中が37℃として気温28℃とするとマイナス9℃です。
赤ちゃんは羊水に包まれていますから、体が濡れていますよね。
大人が雨でびしょ濡れになり、マイナス9℃の環境に放り出されたら
ね?寒いのです。風邪をひいてしまいます。
産まれたての赤ちゃんにとって、お腹の外は寒いということがわかります。
赤ちゃんの体温を維持するための対策
このため、分娩室は赤ちゃんが産まれる前には夏でもクーラーを一時的に切ることもあります。そして冬は大人には熱いくらいに暖めます。
でも、陣痛が来ていきんいるママにはつらいんです。
特に暑さはこたえます。汗も倍増で吹き出します。
ママへの対策として
・水分500mlペットボトル(2〜3本はあった方が良い)
・汗拭き用のタオル1〜2本
多くの施設では分娩に立ち会うとき不繊布のガウン、帽子、マスクを身につけます。衣類に1枚多く着るわけですので、パパももれなく暑い。
助産師も不繊のガウンを身につけるので暑い。
みんな汗だくでお産に挑むのです。産まれてきた赤ちゃんが冷えないため対策なんです。
実際分娩室で重宝するのは「うちわ」だったりします。
赤ちゃんが寒いと起きること
赤ちゃんの体温を調節する力はまた未熟で、環境に左右されます。
体温が下がると赤ちゃんは呼吸障害や低血糖も起こしやすくなります。
体が濡れていると体温は下がりやすくなるので、産まれてママに一目会ったら、すぐによく温まった処置台に移動し、保温しながら処置をします。
WHOでは分娩室の室温は25~28℃以上を推奨しています。
パパミッション
★お産前に分娩室のエアコンを切っても許してね(助産師より)
真夏にエアコンOFF、真冬でもママが暑いというくらい室内温度を上げます。これもすべて赤ちゃんのためです。
★水分は多めに準備しよう!
赤ちゃんにあわせた温度は大人にはかなり暑いですし、いきみが入れば玉の汗が流れます。
ママにしっかり水分補給できるように、水分は多めに準備してください。
お産が終わっても多くの場合2時間は分娩室で休みますので、多い分には困りません。
ただしママは仰向けになっていることが多いので、ストローキャップをお忘れなく。
分娩室に持っていく飲み物はパパの分も忘れないでくださいね。
★汗拭き用タオルを準備しよう!
洗面で使うフェイスタオルをご準備ください。
タオルハンカチの様に小さいものでは間に合いません。
またパパも汗をかくので二人分の準備が必要ですよ。
赤ちゃんにとってお腹の外は寒い環境です。
できるだけ赤ちゃんに負担がない環境でお産をしてもらうために、ママパパには少し我慢してもらうことありますが、ご協力をお願いしますね。