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やさしさに背中を押してもらえた


”何かしないと”から始まった「だっぴ」との出会い

大学生になって突然、自由になった。
自由と聞けば、「やったー!自由だー!」と走り回る人を想像するかもしれない。けれど、当時の私にとってその自由は

”何かしないと”

”でも何したらいいの?”

”何もしないままでいいの?”

という焦りに近いものだった。なぜなら、高校生のときは勉強に追われ、周りの大人に言われたことをやっていくという毎日だったから。

とにかく動きたかった私は、自分のしたいことを見つけるためにパソコンのキーボードをカタカタ…。そこで見つけたのが「だっぴ」のホームページだった。
気になった私は、説明会に参加してみようと決意した。


だっぴに入ってみて

説明会に行くと、そこには色んな大学生がいた。緊張していたけれど、やわらかい雰囲気のある場と人の優しさが私の緊張をほぐしてくれた。

だっぴに入って1年目のとき、「だっぴ5050」という大きなイベントの実行委員(企画メンバー)に参加。
見たことも参加したこともないイベントだったけれど、分からないことはとにかくメンバーに教えてもらいながら、自分がすべきことを進めていった。

イベント当日、私は司会を担当。ファシリテーションの難しさに悩むこともあったけれど、会場全体の盛り上がりや、1人ひとりの表情を見ることができて、達成感や感動が込み上げてきたことは今でも覚えている。

だっぴを通して「様々な大人との出会い」があった。自分の知らない世界で働く大人の話はとても魅力的で、話を聞くことが何よりも楽しかった。
なかでも、印象に残っている出会いは、ある人が言った
「自分を愛すること、自分を大切にすることが大事」

この言葉との出会いだった。

”自分を大切に?自分を大切にしたことなんてあったかな…”

そのときの私にとって自分を大切にすることは、すごく新鮮な考え方だった。けれど、意識していくうちに、自分を大切にするようになったのはもちろん、

''私は私でいいんだ''

私自身がそう思えるようになっていた。


離島での経験

大学2年の終わりごろ、離島でのインターンを1カ月ほど経験した。様々な課題を抱えている部分もあれば、逆に、その課題が島の魅力と捉えられるのではないかと、私は離島に関心をもっていた。

このインターンで、私の価値観は大きく変化したんじゃないだろうか。

例えば、いつもはスーパーですぐ買える食べものが、島で採れて、そこから自分の口に入るまでの過程を見たり...。
そうした経験から、便利さが優先されてしまいがちだけど、豊かさは便利さでははかれないということを私は学んだ。

離島での経験から、私は子どもにも興味をもつようになり、島の子どもたちの声を大人に伝えるワークショップを実施。
''子どもたちの望む未来のために''と島を将来世代に繋げる活動が島民によって現在も行われている。

地域の中に入って動くことの難しさに直面し、心が折れそうになることもあった。けれど、悩んだことも含め、子どもたちや個性豊かな島民の方々と過ごした日々はかけがえのないものとなった。


物事を長い目で見れるようになった

たくさんの人との出会いや言葉、様々な経験は、私に自信をつけさせてくれた。

「失敗しても大丈夫」
だっぴがもっている、そんな雰囲気にやさしく背中を押してもらえたように思う。

だっぴに出会う前は、とにかく何かしないと不安で、どこか生き急いでいたような感覚だった。
けれど、だっぴを通して色んな世代の人の話を聞いているうちに、物事を長いスパンで考えられるようになっていった。

今も、たまに焦りそうになるけれど、大丈夫。学生時代を通して出会ってくれた人たちが私を見守ってくれているから。


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