そこは、出会いによって機会を得ていく場だった。

これは、大学時代にだっぴの活動に関わった若者たちの「その後」を追い、当時を振り返ることで「学び」を見える化する【成長譚】です。

淡路島にて、宿屋・私営図書館を運営。「だっぴを通してまちづくりに触れることができた」そう彼女は話します。

だっぴとの出会い

だっぴは、もともとは「かいわれの会」という環境系の団体の企画のひとつで。「だっぴ」という団体にするとき、初期メンバー募集をしていたところに参加したのが、だっぴに関わるようになったきっかけです。


だっぴは出会いによって機会を得ていく場だった

だっぴ50×50の企画が、初めてのだっぴでした。立ち上げ当初のだっぴの活動は、だっぴ50×50がメインでした。

​【だっぴ50×50とは】地域で魅力的に生きる50人の大人と50人の若者とが出会うきっかけをつくる。何かしたいけど、どうすればいいかわからない若者がターゲット。

だっぴに関わっていた頃は、人に出会って、出会いをとっかかりに機会を得ていくことを繰り返していた時期でした。だっぴを含めて、ゆるい繋がりのなかで機会をたくさんもらえて、見る目も養わせてもらった。それは私にとって糧になっているなと思います。

ただその中で、当時は気づかなかったけども失礼もたくさんしてて。許してもらってたなと気づくことも出てきました。ありがたかったなぁと思うし、私も、単純には人を責めたりできないなぁと思います。

だっぴに関わるようになった大学2年生の時から大学院を卒業するまでの4~5年は、ずっとだっぴの活動に関わっていました。「まちづくり」に興味があったので、そういう分野で活動している人に会ったり。「岡山のおもしろい人に会いたい」というのが、モチベーションで。

実際にいろいろな企画を進めていくと、会ってみたい人に会えて、すごく楽しかったです。次の活動につながっていったのも良かった。特に、愛や性についてゆるっと語らうこたつむりカフェというのをやってて、これはよかったなあと、今でも思います。


淡路島にて、地域おこし協力隊に

大学院を卒業してから、パートナーの実家がある淡路島に移住して、地域おこし協力隊として活動を始めました。

【地域おこし協力隊とは】都市地域から人口減少や高齢化等の進行が著しい地域に移住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取り組み。

だっぴの活動を通して、まちづくりの考え方に触れていた経験は、地域おこし協力隊としてまちに関わる際に役立ちました。

岡山は、ワークショップのやり方や、仕組みづくりが上手な人が多くて。プロジェクトの数自体も多かったので、みんな慣れていました。

岡山での経験は、淡路島での活動にも活かせたのではないかと思います。


独立

地域おこし協力隊の活動を終え、地元NPOで1年間働いたのち、独立。宿屋としての活動がスタートしました。

やっと、自分が良いと思えることだけに時間を割けるようになりました。何のためにやっているのかわからなかったり、納得していないままに、言われたからやる、というのは、なんだかくだらないなあ、と思っていて。好きな人たちと、自信を持って良いと思えるものをつくれるのは、すごくやりがいを感じます。自分に肯定的になれる。


「こうじゃなきゃいけない」から解き放たれたい

30代の目標は、コンセプトワークみたいなものにとらわれず、良いと思ったことをやっていくことです。

【コンセプトワークとは】新しくデザインするプロダクトの「コンセプト(概念)」を言葉で明確に表現する作業のこと。

動いた中で、ちゃんと自分にとって大事なものや価値観は滲み出てくるものだと思うから、自分に無理にレールを敷こうとしなくても意外と大丈夫なのかもなと思えるようになって。

宿とか図書館を運営したり、これまで自分のやってきた企画とか振り返ると、私らしい感じってこんな感じかもなーという輪郭が見えると言うか。それを見て、ちゃんと自分にokを出せるし、心配しなくても次にやりたいことも見えてくる。コンセプトは自分の中の灯台だと思うから大事だと思うけども、すぐに見えなくても歩けるんだぜ、というか、振り返ると街灯みたいに点いてるから、この頃安心してるというか。そんな風に思ってます。


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NPOだっぴと一緒に、自分の人生を開拓していく若者を応援していただけると嬉しいです!


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