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新年のご挨拶と抱負のようなもの

新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!

このnoteでは、新年のご挨拶とともに我々の抱負のようなものを(あまり整理することなく)綴っていきたいと思います。


発/端

昨年10月に行われた「だっぴ8周年サミット」にて、参加してくださった皆さんとの情報交換・交流によって生まれた問いは、

視野が広がった、その先。

でした。

中学生・高校生だっぴによって起こる中高生の意識変容は、主に以下の3つです。

ⅰ)自己効力感の向上
ⅱ)将来への期待
ⅲ)地域社会への当事者意識

私たちが発行している『岡山中学生白書』のデータをもとにすると、プログラム参加後、約95%の生徒が「積極的に人と関わっていきたい」「たくさんの人の話を聞きたい」と回答しています。

岡山中学生白書2020_page-0004

この結果は、

生徒たちが、自分以外の”異なる他者”との出会いや対話によって、「自分がいる世界の外にも世界がある」ことに気づき、”自分の外側”に関心を向けられるようになった

と捉えることができるかと思います。


展/開

「色々な世界を知りたい」という欲求、自分のこれからの道をつくっていこうとするスタート地点に立った中高生に対して、私たちができること。

それはとてもシンプルで、

色々な世界との出会いをつくること

に尽きるのではないかと思います。

しかし、ただ知ればいいというものでもなく、知る活動は当然これまでも行われてきました。
これから大切になってくるポイントは一体何なのでしょうか。その答えを常に考え続ける必要はありますが、1つは文部科学省も言うところの「主体的・対話的で深い学び」ではないでしょうか。

その学びをつくるうえでも

・学ぶことに興味関心をもつ内発的動機
・自己の考えを広げ深める外的環境

という観点は重要だと考えます。そしてこれらは、一朝一夕で何とかなるものでもないでしょう。


問/い

だっぴのプログラムにおいても、上記のような意識変容はやはり一時的で、時間経過とともにその熱量は減退していく可能性は否定できません。(この点では単発的対話プログラムとしての限界はあると考えます。)

それゆえの、”視野が広がった、その先。”であるわけです。

方策の1つは、「問いの立て方」です。

現在、県内高校などを中心に活発に行われている「探究学習」は、自らが立てた問いを実践などを通して検証・省察し、次なる問いを生み出していく学習サイクルです。

自分の感情を突き動かす問いをつくることができれば、それを解明しようとするモチベーションになります。「Youtubeで動画のタイトルが気になって見てしまった」みたいなことも、動画の問いによって感情が動いたと言えるかもしれません。そんなノリでよいと思います。

重要なのは、問いを立て、解き明かそうとするサイクルを経験し、「学び方を知っている(learning how to learn)」状態にあること。

もう1つは、「偶発性のある踊り場」です。

問いを立てろと言われても、自分のやりたいことがすぐには見つからないように、自分の中でしっくりくる問いをすぐに見つけられる人ばかりではないかもしれません。

ひょんなことが今の道につながっているように、”偶発的なきっかけ”を用意できる環境は大切です。

「何が得られるか今すぐには分からないけど、少なくともここに行けば、今日と同じ明日は来ないかもしれません。」
そんな期待を感じながら遊びに行ける踊り場のような居場所・空間があればいいなと思います。


挑/戦

これらの自己の内的・外的要素を両輪で高めていきたいと思います。

そのために、オンライン空間で「生き方百科」を、リアル空間で「中高生の居場所」をつくっていきます。

どちらも、”視野が広がった、その先。”もとい、中学生・高校生だっぴの単発性・非日常性を補完するものとして、地域や教育の世界に根付いていけばと考えています。

それがどんなかたちで根付くのが良いかは、これから試行錯誤していきたいと思います。そしてその試行錯誤は、

・だっぴプログラムを起点として
・若者の問いを出発点としながら
・地域の人たちと協働しながら

これらを大切にしながら進めていくのが私たちらしいかなと思いますので、また色々とご助力頂けましたら幸いです!


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