NPOだっぴでは、毎年約100名の学生が新規ボランティア登録(通称:キャスト登録)してくれています。
今回は、「だっぴの活動を通して得られたものは何か」を問いに、この春に卒業する大学生3人に話を聞いてみました。
大学生たち
[知花]大学では社会福祉を学ぶ。卒業後は児童福祉関係の仕事に就く予定。
[晴香]大学では社会福祉を学ぶ。卒業後は介護施設に就職予定。
[ぱつこ]大学では社会福祉を学ぶ。卒業後は児童福祉関係の仕事に就く予定。
だっぴの活動を通して得られたこと
志学:さっそくだけど、だっぴの活動を通して得られたことって何がありますか?
他者と関わるコミュニケーション能力や責任をもって役割を遂行する力が身についたという話がありました。また、振り返り活動を通して、客観的に自分を捉えられる「メタ認知能力」も高まっていそうです。
その他、自分の将来についての自己効力感も肯定的な回答が約95%と、だっぴに関わる学生たちのポジティブな意識が分かります。
それぞれのターニングポイント
志学:印象的に残っているエピソードや「ここで意識変わった・成長感じられた」みたいな瞬間は?
自分でつくる活動がストレッチゾーン
3人が挙げたシーンでは「自分でつくる」が共通していると思います。そして、その活動はそれぞれのストレッチゾーン(未体験領域)であったことが想像されます。
学校教育が変わりつつあるとはいえ、自分たちが主人公になって何かをつくる経験を、大学入学時までに得られている若者はまだまだ多くはないのかもしれません。
そのストレッチゾーンでの経験が、これまでの自分とは異なる感覚や能力を獲得につながります。若者に限らず、成長とはストレッチゾーンに断続的に越境していく行為だと言えるでしょう。
だっぴとは何か
志学:「だっぴの活動を他のなにかで例えると〇〇っぽい」というテーマだと、それぞれの感覚で○○は何になりますか?
若者がつくる、若者のための場。
だっぴの場は、「今まで出会ったことのない、異なる他者との対話の場」です。そこに参加した若者たちは、これまで自分がいた世界の「外」に気づき、固定観念を取り外していく(だっぴする)瞬間を対話の中で感じたりします。
ひとつ大切なのは、その時間のアウトプットだけでなく、その場がつくられるまでのプロセスもまた、若者によってつくられること。そのプロセスへの参画は若者の成長に大きく寄与します。
こうした参画機会はだっぴの活動に限らず、現代社会の中で増えつつあると実感しています。その情報をより多くの若者たち届け、機会と適切につなぐことを、私たちはもっと強化していきたいと感じました。
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