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どれくらいわかってる?多様な性のカタチ(性自認/性指向/性嗜好)

最近、性に関するさまざまな用語を耳にする機会が増えてきましたよね。「ゲイ」や「トランスジェンダー」などよく聞く言葉から、「アセクシュアル」や「ポリアモリー」など少し馴染みの薄い言葉まで…

この記事では、そんな性自認や性指向、性嗜好について分かりやすく解説し、新しいワードにも触れていきます。


こんにちは、NPO法人SAYi代表理事の佐藤きよたかです☺



性自認とは?(ジェンダー・アイデンティティ / Gender Identity)

性自認(ジェンダー・アイデンティティ / Gender Identity)とは、自分自身の性別をどのように認識しているかを指します。これは外見や他人からの評価ではなく、本人が「自分はこうだ」と感じる性別のことです。:

  • シスジェンダー(Cisgender)

    • 生まれたときに割り当てられた性別(戸籍上の性別)と、自分が認識する性別が一致している人。

    • 語源:ラテン語の"cis"(こちら側の)と"gender"(性別)

  • トランスジェンダー(Transgender)

    • 生まれたときに割り当てられた性別と、自分が認識する性別が一致しない人。

    • 語源:ラテン語の"trans"(向こう側の)

    • ノンバイナリー(Non-binary)
      男性や女性といった性別に当てはまらない人

  • ジェンダークィア(Genderqueer)
    性別が固定的ではなく、流動的だと感じる人。
    (そのタイミングで変わる)

性自認は身体的特徴ではなく、心の中の感覚として存在します。
近年では「第三の性別」や「Xジェンダー」といった法的な認識も広がりつつあります。



性指向とは?(セクシャル・オリエンテーション / Sexual Orientation)

性指向(セクシャル・オリエンテーション / Sexual Orientation)とは、恋愛感情や性的な関心がどの性別に向かうかを指します。:

  • ヘテロセクシュアル(Heterosexual)(異性愛者)

    • 自分とは異なる性別に恋愛感情や性的関心を抱く人。

    • 語源:ギリシャ語の"hetero"(異なる)と"sexual"(性的な)から。

  • ホモセクシュアル(Homosexual)(同性愛者):

    • 自分と同じ性別に恋愛感情や性的関心を抱く人。

    • 語源:ギリシャ語の"homo"(同じ)

    • ゲイ(Gay):主に男性の同性愛者。

    • レズビアン(Lesbian):主に女性の同性愛者。

  • バイセクシュアル(Bisexual)(両性愛者):

    • 男性にも女性にも恋愛感情や性的関心を抱く人。

    • 語源:ラテン語の"bi"(二つ)

  • パンセクシュアル(Pansexual)(全性愛者)

    • 性別に関係なく恋愛感情や性的関心を抱く人。

    • 語源:ギリシャ語の"pan"(すべて)

  • アセクシュアル(Asexual)(無性愛者):

    • 恋愛感情や性的関心を抱かない、または非常に希薄な人。

    • 語源:ラテン語の"a"(否定)

最近では「グレイセクシュアル」や「デミセクシュアル」という細かい概念も注目されています。

  • グレイセクシュアル(Greysexual)

    • 特定の状況や人に限り性的関心を抱くことがある人。

  • デミセクシュアル(Demisexual)

    • 強い感情的なつながりがないと性的関心を抱かない人。



性的嗜好と関係性の多様性

性的嗜好や恋愛の在り方についても、多様性が認識されるようになりました。これには以下のような概念が含まれます:

ノンセクシャル(Nonsexual)

  • 恋愛感情はあるが、性行為を必須としない関係を望む人も含まれます。

  • 語源:英語の"non"(無い)

ポリアモリー(Polyamory)

  • 複数のパートナーと同時に恋愛関係を築くことを肯定する考え方です。ポリアモリーの特徴は、関係がすべての当事者の同意に基づいている点です。「浮気」や「不倫」とは異なり、倫理的かつオープンな合意を重視します。

  • 語源:ギリシャ語の"poly"(多くの)とラテン語の"amor"(愛)を組み合わせた言葉。

オムニセクシュアル(Omnisexual)

  • パンセクシュアルに似ていますが、恋愛感情や性的関心を抱く際に相手の性別を認識する場合がある人。

  • 語源:ラテン語の"omni"(すべて)と"sexual"(性的な)から。



最近の新しい概念や用語

ここ数年で注目され始めた性に関する用語には、以下のようなものがあります:

  • アロマンティック(Aromantic)

    • 恋愛感情を抱かない、または非常に希薄な人。

  • クィア(Queer)

    • 性自認や性指向において、既存の枠組みに当てはまらない、またはそこに縛られたくないと感じる人。

  • ネオジェンダー(Neogender)

    • 新しいジェンダー概念の総称。

これらの言葉は、個人の選択や感覚を尊重する意識の広がりによって生まれています。


注意点

性自認や性指向は固定的ではない場合もあります。
たとえば、ある時期は「レズビアン」だったと感じていた人が、後に「バイセクシュアル」と認識することも珍しくありません。こうした変化も自然なものとして受け入れる柔軟さが求められます。


まとめ

いろいろな言葉があって混乱しやすいですが、この記事が皆さんの理解の助けになれば幸いです。「こんな言葉があるんだ!」と感じたら、ぜひシェアしていただけたら幸いです✨

【NPO法人SAYi 代表理事 佐藤きよたか】

・イギリス、ロンドン大学卒/元外務省外交官・国際マッサージ資格セラピスト/2023年法人設立

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