『音、音楽、セックス』の心理学
音と音楽、そしてセックスの関係
音楽は、日常に溶け込みすぎて普段あまり意識しない存在かもしれません。
特に、性行為の時に「音楽」を意識したことはありますか？
日常生活で、お気に入りの曲が流れると、気持ちがリラックスしたり、逆にテンションが上がったりする経験、きっとありますよね。
実は、この音楽の力は、恋愛やセックスの場面でも大いに活用できるんです。
この記事では、その不思議なつながりを心理学的な視点から掘り下げながら、親密な時間をさらに特別なものにする方法をお伝えします。
こんにちは、NPO法人ＳＡＹi代表理事の佐藤きよたかです☺
音楽がセックスに与える影響
音楽は、感情を動かし、感覚を研ぎ澄ませる力を持っています。
性行為の場面でも音楽は、親密さや性的満足度を高める重要な要素です。
音楽が感情を引き出す理由
リズムが心拍を調整する
ゆったりとした音楽は、心拍数を落ち着け、リラックス状態を作ります。一方、アップテンポな曲は、興奮や情熱を引き出します。メロディが安心感を与える
音楽は、脳内のドーパミン（幸せホルモン）を促進します。
これにより、相手との時間が落ち着くものと「錯覚」します。音楽が記憶を刻む
一緒に聴いた音楽は、その瞬間の感情や触れた感覚と結びつき、後々まで強く記憶に残ります。
「歌詞がない」音楽が持つ力
言葉がない音楽（ジャズやヒーリングミュージック）は、セックスや施術の場面で特に効果的です。
1. 集中力を高める
歌詞がある音楽は、どうしても意識をそちらに引き寄せがち。
とくに日本語歌詞はNGです。
一方、ヒーリングミュージックや自然音を取り入れた音楽は、身体感覚への集中を助けます。
2. 安心感を与える
穏やかな音楽や自然音は、副交感神経を活性化させ、心拍数やストレスのレベルを低下させます。
安心感が生まれることで、相手に身を委ねやすくなります。
おすすめジャンル:
自然音: 「波の音」「小川のせせらぎ」
瞑想系音楽
楽器のみの音楽
音楽が性的感度を高める理由
音楽は、視覚以外の感覚を研ぎ澄ませ、触覚や嗅覚を強調します。これが、性的感度を引き出す力を持つ理由です。
触覚が敏感になるメカニズム
暗い環境や穏やかな音楽が流れる空間では、視覚が制限されるため、触覚が活性化します（Spence et al., 2014）。
→ 軽いボディタッチやスキンシップが、より深く心に響きやすくなります。
音がムードを操る
リズムがはっきりした音楽は、心拍数を刺激し、性的興奮を引き出します。
一方、ゆったりとした曲は安心感を高め、より自然な流れを作ります。
目的により使いわけましょう。
おすすめの音楽設定と活用法
バックグラウンドに控えめな音楽を流す
音量は控えめにし、会話や呼吸が邪魔されない程度に。二人だけの「思い出BGM」を作る
音は感覚に刻まれるので「勝負曲」にも「思い出曲」にもなります☺シーンに合わせた音楽を選ぶ
ロマンチックな時間には、ゆったりしたピアノやジャズ。
情熱的な場面には、リズムがやや強め
注意点：音楽の選び方で気をつけること
相手の好みを尊重する: 自分ではなく相手が「安心する」曲に。
状況に合わせる: 激しすぎる音楽は避ける。
音量に配慮する: 微かに聞こえるくらいの音量で。
まとめ：音は感覚と心をつなぐ
音楽は、心と身体を結ぶ力を持っています。
場面にあった音楽を選ぶことで、親密さや性的感度を高め、特別な時間をさらに豊かにすることができます。
次の親密な時間には、ぜひ音楽を取り入れてみてください。
「もしかして、仲良くなれなかった原因は、流れていた曲が微妙だったせいかも？」
自分の勝負曲を決めて次の決戦に挑みましょう☺
【NPO法人ＳＡＹi 代表理事 佐藤きよたか】
・イギリス、ロンドン大学卒／元外務省外交官・国際マッサージ資格セラピスト／２０２３年法人設立
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