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【報告レポート】カリプロ@札幌、仙台
カリキュラム化プロジェクトの札幌、仙台での開催報告です!
両大学ともに今年で3年目の開催です。
(講義の様子は公式TwitterにもUPしておりますのでぜひご覧ください)
開催概要①札幌
場所:日本医療大学月寒キャンパス(今年で3年目!)
日程:2024年9月4日~6日
対象:保健医療学部(理学療法・作業療法専攻)の1-3年生 33名
ご協力いただいた当事者:講師2名 実習受け入れ17名
今年で3回目の参加の学生が4人もいました~!
開催概要②仙台
場所:東北文化学園大学(今年で3年目!)
日程:2024年9月13日~15日(講義2日、体験1日の3日間)
対象:医療福祉学部リハビリテーション学科・看護学科 1~2年生 18名
ご協力いただいた当事者:講師3名 実習受け入れ6名
こちらも、2年連続で参加の学生がいました!
1日目:講義 -色々な視点を学ぶ
初日の講義は「コミュニケーション」「地域で生きる」「地域で暮らす」「地域で支える」「医療の視点」「介助の視点」「事例で考えよう!」で構成されています。当事者の方、医療福祉の専門職が講師です。
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「地域で支える」講義の中で教えてくれた、学生が目指している医療職は「患者さんに寄り添える看護師」「地域の健康を支援できる保健師」などなど、、
実際に当事者の方に”寄り添う”にはどのような関わりができるのか?授業を通して考えていきました。
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地域生活の核は「ひと」
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「大変な暮らしだけど楽しく暮らしていました」
授業を通して初めて知った「重度訪問介護」や「相談支援専門員」などの制度や多職種を通して、在宅生活についての学びを深めていきます。
2日目:体験学習 -当事者に、環境に触れる!
※見学・体験の様子はInstagramよりご覧になってください!
※掲載しているのは東北文化学園大学での見学体験学習です※
3日目:講義 -障害って何?を改めて考える
見学体験を振り返って
・当事者の方と一緒に行動することで、いつもは気にしない段差だったり道の広さだったり、実際に意識しないと気づかない障害物が沢山あって、とても視野が広がったなと思いました(日本医療)。
・直接家に伺ってみて家族と話している姿やヘルパーさんとの会話を見て普通のお母さんで楽しそうに会話をしていたり、娘さんと笑っている姿をみて体験にいけて良かったな思いました(日本医療)。
・当事者の方から災害訓練に参加させてもらえないなどいろいろな話を聞きました(東北文化)。
・口文字をやってみたが(当事者の方の)邪魔をしちゃいけないと思って入れなかった。失敗しても良いからやれば良かった(東北文化)。
「障害とはなにか?」障害の社会モデルを知って
・見た目で決めつけないことが大事。気にかけて見ていて困ってないか、思いやりを持って見る。知ること。どういうことに困っていそうか、想像するのには知識がいる。独りよがりにならないで、他の職種が得意なことを知るのが大事。吸収する姿勢。アップデートしていく勉強と、その人に興味を持って、情報を吸収する(東北文化)。
授業をするのは2年目です。受講される皆さんのひたむきな考え方にいつも感銘を受けています。私を含めた重度障害者の暮らしは、他者に自分の意思を委ねることが多くなります。
そういう意味で言うと、暮らしと、命を委ねていると言うことにもつながると思います。どのようなかかわりをお互いにしていくかによってその人の暮らしというのは大きく変わっていく。
いわゆる健常者の方達が1人で動けることを、いろんな人のサポートを受けながら委ねながら生きていくということはそれだけお互いの関係性が大事になってくると思うので、そういう意味でこの研修は当事者の思いも支援者の思いも十分詰まっている講義だと思います.本当にこの講義が今後勉強することも含めて役立てていきたいなと思います。
(東北文化学園大学「障害って何?当たり前の見方を変えてみよう」講師・脳性麻痺当事者)
今年も濃い3日間をありがとうございました!
本講座にご参加頂いた学生の皆さま、ご協力いただいた先生方、そして
学生を受けれいてくださった地域で暮らす当事者の皆さま、介助者・支援者の皆さまに感謝申し上げます。
本プロジェクトは日本財団の助成を受けて実施しています。
https://www.nippon-foundation.or.jp/
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