あらゆるメソッドを捨てる
The Book of Life
10/18のテーマは
Discard All Methods
J.クリシュナムルティの言葉を、1日1ページ 、365日分に編集された本
「The Book of Life」を 一日分ずつやさしく翻訳し、
気功的な補足や解説を添えています。
和訳&補足解説 天野泰司
和訳
宗教的な心、新しい心は、どのようにもたらされるのでしょうか。
そのためのシステムやメソッドがありますか。
メソッド、つまり、ある決まった方式、
鍛錬、毎日の繰り返しを通じて
新しい心を生み出すことができるのでしょうか。
メソッドとは、
ある筋道に沿ってある目的に達する、継続的な鍛錬を意味します。
それは、機械的な習慣を必要とします。
そうした機械的な習慣を通じて、
機械的ではない心を悟ろうというのです。
「修行」なのだとおっしゃいますが、
あらゆる修行は、一定の型に従うメソッドを土台とします。
そうした型に従えば、間違いなく、予め決められている結果に到達します。
既存の信仰心を持ち、既存の枠組みに縛られた心へと至るのです。
では、メソッドは新しい心をもたらすことができるでしょうか。
満遍なく広く、そしてじっくり細かく考えてみて、
もし出来ないのなら、それは間違っているので、
習慣的に用いるメソッドは完全に捨て去らなければなりません。
メソッドは、望んでいる結論に従って、心を条件づけるだけです。
心を律しようとする、あらゆる機械的なプロセスを
捨てなければなりません。
あらゆる機械的な思考を、心から取り除かなければならないのです。
ですから、あるメソッドやシステム、修行や継続的な習慣が
新しい心をもたらすという考えは正しくありません。
そうした思考は、機械的なものなので、完全に
捨て去らなければなりません。
機械的な心は、過去に囚われた心であって、
非機械的な「生」と出会うことはできません。
メソッドはいらないのです。
J.クリシュナムルティ 訳・天野泰司
子どもの心
禅密功を学びに、中国の大連に劉漢文先生を訪ねた時に、
「偉い先生はいない。みんな同じ自然を学ぶ生徒だ。小学生の同級生のように交流しよう。」と先生に言われて、ふと我に戻りました。
きっと一生懸命に勉強して帰ろうと緊張し過ぎていたのでしょう。
その緊張がほどけて、笑いに満ちた楽しい旅になり、結果、
本当に貴重な大切なものを受け取ることになりました。
この、劉先生から受け継いだ「童心にかえって自由に学ぶ」スタイルが、
「気功の学校」や「禅密の学校」をはじめ、気功協会のいろんなところに生きています。
NPO法人気功協会運営責任者 天野泰司
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