自分に耳を傾ける
The Book of Life
1/7のテーマは
Listening to Yourself
J.クリシュナムルティの言葉を、1日1ページ 、365日分に編集された本
「The Book of Life」を 一日分ずつやさしく翻訳し、
気功的な補足や解説を添えています。
和訳&補足解説 天野泰司
和訳
質問者:
ここでお話を聞いている時は理解したように思うのですが、
ここから離れてみると、何も理解できていません。
あなたが仰ったようにしようとはしているのですが……。
J.クリシュナムルティ:
話し手の言葉を聞くのではなく、自分に耳を傾けるのです。
もし話し手の言葉を聞いているのだとしたら、彼があなたのリーダーとなり、彼を通じて物事を理解することになって、恐ろしくて忌まわしい、
権威的階層構造ができあがってしまうのです。
ここでは、自分に耳を傾けているのです。
あなたは、話し手が描く絵を眺めています。
けれども、話し手の絵ではなくて、あなた自身の絵なのです。
そのこと、つまり「自分自身を観ている」ことがはっきりしていれば、
「自分をありのままに見ています。そして何をなすこともありません」
と言うことができ、それで全部おしまいです。
また、「私をありのままに見ています。そして変わらなければなりません。」と言うのなら、あなた自身の理解を通じて動きはじめるでしょう。
でもこれは、話し手が言っていることに自分をあてはめるのとは
全く違います。
そして、話し手がただ話しているように、
その場でただ、自分に耳を傾けているとしたら
「聞いている」ことを通じて、明晰で豊かな感覚の中に住することになり、
心は健全に、強くなっていきます。
何かに従うのでも、抗するのでもない、
生き生きとした情熱的な心へと。
新たな時代を開き、
新たな世界を生み出すのは、
そうした人間のみなのです。
訳・天野泰司
からだに聴く
気功はからだとの対話。
そっと身体に手をふれたり、
ゆっくり気持ちよく動いていると、
からだがゆるんで、感度があがり、
細やかな心身の状態や、
さまざまな変化に気づくようになります。
そして、気づくと
自然な変化がすーっと進み、
からだは整った状態へと、自ずと動いていきます。
すると、さらにゆるみが深まって感覚が鋭敏になり、
無意識のうちに、からだとの対話が深まっていきます。
NPO法人気功協会運営責任者 天野泰司