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作られる障がい児 犯罪に絡む問題に…
「反社会的人格障害(ASPD)/行為障害(CD)」
青少年の凶悪犯罪が目立つようになって来た。猟奇殺人と話題を集めるが、善行も愚行も脳(心)の働きによる行為だ。人の行動は脳の指令によるものとすれば、問題となっている犯罪を犯した者は、脳に問題を持つのではないかという推論が働く。精神鑑定という、担当精神科医の主観だけでなく、今後はMRIなどの脳映像から捉えた物理的・科学的分析もなかり重要になってくるだろう。
幼児の脳は、虐待、虐め、夫婦喧嘩で発声する大声、DV等の目撃などにより成長発達に問題が生じると言われている。幼児期の精神的ダメージは、脳の萎縮につながると脳科学者は警告を発している。近年、生まれながらにして持つ障がいではなく、子育ての中で作られる障がい児は後を絶たない。また、躾と称した「虐待」も後を絶たない。滋賀県で、鎖に繋がれた小学生が保護された。大人になりきれない大人達、未熟な大人達の行動は、それだけで子どもの脳に障がいを与えてしまう。
このブログで何度もお伝えしているように、子ども達の変化は大人の未熟な子育てによることが原因と考えられている。「行為障害」は主に思春期に表れる精神障害だ。行為障害には以下のような症状が現れる。
他人に対するいじめ、脅迫、威嚇。
凶器を使用して他人に重大な身体的危害を加える。
コミュニケーション能力の欠如 集団に馴染めない
強盗
放火
器物損壊
親の監視に背き、深夜の外出がしばしば行われる。
授業放棄
不登校(13歳未満から)
その他
この症状を見て驚かれたことだろう。日常よく見かけることのある行動が目に付く。こうした項目に幾つか該当する場合は行為障害の可能性が高い。対する反社会的人格障害は成人に見られる障害とされている。項目として、社会や会社内で問題を起こす人に多く見られる行動が列挙されている。脳の萎縮、特に前頭葉の萎縮は人の情動に関する部位だけに問題は深刻だ。こうした障害の大半が生まれてから後に起きていることが問題の深刻さをより深めている。
こうしたことに鑑み、これからの幼児教育はかなり重要な位置を占めてくると考えられる。対象は子どもだけでなく、保護者も対象となるだろう。子育ての商業化が進んでいるが、この過程で、本来、親として学ばなければならないことがあるはずだ。「我が子が犯罪者に」などと考える親はいない。しかし、現代社会ではその危険性を多く孕んでいる。一つの社会問題として捉えた場合、後天的障害が起こる主な原因が子育て期間中、幼少期にあることから、教育の一つとして、幼いこと接する機会を、義務教育並びに、高校教育の中で扱うことも視野に入れるべきだろう。こうした現状を踏まえ、脳科学者からの警告は真摯に受け止めなければならない。果たして、佐世保で起きた女子高生による友人殺害事件事件、北海道で起きた女子高校生による祖母・母親殺人事件などは子育ての過程で発生した脳障害なのだろうか。少なくとも両者とも精神的に問題を抱えていたことは確かだ。こうした犯罪が再び起こる事のないよう願うだけだ。
2014/10/10
著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫
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