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読み聞かせ

「地獄と極楽」

子ども達への読み聞かせは、言語教育として国語指導の基礎になると言われています。文科省が考えている年長児教育に、こうした幼児期の言語指導の重要性を評価、認識して頂いた事は教育界にとって大きな進歩だと思います。

幼児期の子ども達は、大脳の発達を示すように言語領域の活動がより活発になります。ことばの投げかけは、ことばに興味を示すことに通じ、更にことばを欲するようになって来ます。乳幼児のことばがけが、次のことばの獲得を促すのです。こうしたことばのコミュニケーションは、ことばがけ、絵本などの読み聞かせ、会話などからより多くのことばを吸収する土台を作り上げていきます。この関係が深まれば深まるほど、人の話を聞ける人へと成長していくわけです。

先日、早く教室に来た高学年の生徒に、「地獄」という絵本の読み聞かせをしました。「地獄」という題、そして絵本の中に出てくる絵を見て興味をそそられたようです。ページが捲られる度、子どもの表情が真剣になって来ました。聞く姿勢も次第に背筋を伸ばし始めました。この本を読み聞かせした子ども達は、ほぼ全員が同じような表情になります。

物語は、閻魔王の使い牛頭と馬頭、死出の山、三途の川、奪衣婆、閻魔王、お地蔵様、なます地獄、かまゆで地獄、火あぶり地獄、針地獄、火の車地獄、竜の口地獄、無間地獄、賽の河原と進んでいきます。絵に描かれた内容は、子どもにとってかなり残酷なものです。それ故、子どもの心に直接響くのかも知れません。

  • 動植物の世話を怠ってはいけない

  • ウソをついたり、約束を破ってはいけない

  • ものを盗んではいけない

  • いい子ぶって告げ口したり、人をバカにしたり、悪口を言ってはいけない

  • 人の話を最後まできちんと聞かず、自分勝手な振る舞いをしてはいけない

  • 他の人の親切を感謝せずに、素直に有り難いと思わないのはいけない

と、子ども達に対し教訓的な内容を伝えていきます。最後の方になると、子どもの顔からは笑みは消え、こちらからの質問に対し、とても丁寧なことばで受け答えをしてきます。この物語の最後が素晴らしいのです。子ども達に訴えかけたい最後の一節、どうぞ、本を実際に買い求めお読み下さい。

幼児だけでなく、小学生や場合によっては中学生でも読める本だと思います。それだけ内容のある絵本であり、考えさせられる面も数多くあります。

今、幼児に、それも0~3歳の子にスマホを与えている保護者がいます。幼児や低学年にも同じで、公共の交通機関などで静かにさせるためと渡すそうです。スマホを与えれば静かになる。ここに、保護者としての躾けや指導を感じる事が出来ません。こうした子どもは、親から何を教わるのでしょうか。躾けや指導だけでなく、親心をまったく感じないのです。一度、「地獄」絵本を親子で読んでみては如何でしょうか。当然ですが「極楽」もあります。しかし、「地獄」と比べてインパクトに薄いかも知れません。

2014/7/15


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

幼児教室・学習塾のキッズスクールアップル富ヶ谷
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この度クラファンに挑戦することになりました!

今回は私たちの運営する学習塾・幼児教室のキッズスクールアップル富ヶ谷での無料塾 を企画し、その利用料をクラウドファンディング にて賄い、子どもたちに確かな学びを無料で提供するという取り組みになります。

他の団体が行っている無料塾というのは質が担保されておらず、宿題の面倒を見るという形で運営が行われているところがほとんどで、その指導者はプロではありません。学生ボランティアや契約社員、アルバイトがが子どもの大事な時期の学習指導をしており、塾というより学童保育の意味合いが強いです。

私たちのモットーは”できる子はよりできるように、できない子はできるように”と日々、学習指導をしています。

「本屋さんに売っているドリルをやらせれば、塾なんて必要ない。」
そうでしょうか?
ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨けないように人は人でしか磨かれません。
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まずは学力格差を私たちと一緒に解消して、子どもたちの未来を創造していきませんか?

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