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石川メソッドとは?
分析総合法+…
順調にいけば、今日は退院の日です。このブログが更新されるころはまだ病院で検査をしているかも知れません。目が良くなると、先の見通しも明るくなると良いのですが。
最近、「石川メソッド」ということばがあちこちで使われるようになりました。人から言われたのをきっかけに、私も「石川メソッド」ということばを使い始めました。
改めて「石川メソッド」なるものを見つめ直してみると、その基本は「分析総合法」であるということです。元を正せば、タイル指導の基礎である「水道方式」が「分析総合法」という考え方から始まっています。この算数指導を幼児教育の基礎に据え、研究開発を続けてきました。この間、現場を優先にしてきたので、単なる理論に終わらせることなく、今日まできています。また、分析総合の考え方は国語指導にも当てはまります。今春販売された「漢字練習帳セット」も分析総合法から、漢字学習を字形・筆順・画数・送り仮名・音読み・訓読み・熟語等に分析しまとめたものです。
石川メソッドは、言語指導を第一に考えている教育法でもあります。算数=国語という考え方を持っています。これを受け、多くの先生方から高い評価と納得が得られた考え方に次のようなものがあります。
集中力=語彙数
思考力=語彙数
記憶力=記憶の加工と思考
学習の中における語彙数の比重は今更言うまでもなく、全ての学習の基礎となっています。語彙数の獲得からその学年別分析は、成績との相関が顕著に表れ、改めて語彙数獲得の学習こそ優先すべきと定義づけました。これは、同時に「幼児教育」の重要性を証明する結果にもなりました。「石川メソッド」は幼児教育を学習指導技術の基礎であることの定義をまた一つ加えたのです。
これら学習理論や技術を支えるもう一つの柱があります。それが脳科学です。以前のような「右脳神話」が崩壊した後、センセーショナルな脳理論は陰を潜めました。しかし、脳科学はその後、シンプルに脳の解明を続けてきました。そこで新たに脳科学と共に加わった指導法が「感覚教育」です。」時代の進歩は子ども達を、感覚器官の不統合へと導いてしまいました。それが、平衡感覚の不統合から来る疾患、いわゆる学習障がい児を産んでしまいました。ここに、石川メソッドの最後を飾るのが「感覚教育」です。
続く
2013/7/18
著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫
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