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情報に翻弄される

「情報に翻弄されて」

ブログの更新が3日ぶりにできました。スマホがルーター代わりになりネット接続が可能になりました。便利な世の中です。田舎でブログ更新が出来るとは思ってもいませんでした。自然に囲まれた環境で好きな本を読み、これからの基礎教育に思いをはせる、何とも贅沢なひとときです。

 この2日間、情報とは無縁の生活をしていました。帰省するため高速道路で運転をしていると、自分の目と耳、そして速度感覚や車間など、自分自身の感覚が総動員されていることを感じます。久しぶりの運転なので、余計にそう感じるのかも知れません。その為、回転数2000をキープし、安全運転で帰省しました。すると、追い越しレーンを猛スピードで私の車を追い抜いていきます。「これでは事故も起きて当然か」と想いながらも、同じ気持ちで走っているのか、80Kmキープの車と仲良くランデブーです。

 長崎県佐世保で起きた女子高生殺人事件でも感じたのですが、小出しにされる警察からの情報に疑問を持ちました。この事件は殺人事件としての解決だけでなく、広く教育問題や精神犯罪に於ける対応に大きな問題を提起しています。それだけに、資料としての情報提供のあり方に疑問を持ちました。この事件を興味本位な扱い方で捉えることは出来ません。

 もう一方、STAP細胞で渦中の人となった理化学研究所 笹井芳樹氏の自殺事件、残された遺書が警察に押収され、その内容の一部が公表されました。個人宛に書かれた遺書が、本人より先にその内容が漏れてくることに違和感と共に、警察への不信感に繋がってきます。こうした情報の扱いは慎重であるべきだと思います。

 情報は、その限度を超えると判断不能に陥ります。高速道路での高速走行は正にそれでしょう。判断ミスは大きな事故に繋がります。長崎県佐世保の事件は、複合的な問題が起こした事件ではないでしょうか。出演させて頂いたテレビでも意見を求められましたが、情報が錯綜し、家庭、学校、教育委員会等の対応に対する批判で終わりそうな気配でした。しかし、この事件の背景には実に多くの問題が顔を望ませており、大人達の、それぞれの立場での判断ミスや、被疑者の精神的疾患そして、教育と子育ての根幹にも迫るものだと思います。

 私たちは、情報化社会の中で生活をしています。ところが、となり近所には無関心だったりもします。通信教育の個人情報の名簿が流出しましたが、私たちの生活は、次第に、情報の中で翻弄され操られているようで、こうして冷静に見ていくと怖さが先に立ちます。このブログを書いている今、バックに岸洋子さんの「希望」という曲が流れ初めました。私の好きな曲です。「希望という名のあなたを尋ねて…」難しい世の中ですが、情報に流されず、自分を見失わないことが大切ですね。

 妻の実家は会津喜多方です。喜多方と言えば蔵とラーメンです。私たち家族が一番好きな「あべ食堂」のラーメンを撮りましたのでアップしました。これは、確かな情報です。ちなみに、写真は大盛り中華で、白く見えるのは注文の際「油濃く」と言うと背脂を散らしてくれます。これが美味です!

2014/8/11


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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