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新たな挑戦に向け始動します!博子の日記
決断
それは突然やってきた。
関わるヘルパー事業所の一つが撤退するという。
私が障害者になり、16年。
幾度となく経験してきたコレ…。
ヘルパー不足だからーって定番の理由は聞かなくてもわかってる。
もうね、完敗の理由なのよ、ソレ。
また生活が変わる。
前回はいつだ?
この、急に生活が立ちいかなくなるゲンナリ感。
………
去年6月だった
〜ってことは、僅か10ヶ月の安定期…
(その間もヘルパーさんの出入りはある)
障害持ちで差別やら不当な扱いやらを受けてシクシク😢〜って感じたことないんだけど、この件に関してはビシビシ感じる、「障害者って弱者」。
でも、結局怒ってても状況は変わらないので、心を無にして穴埋めしてくれる新しい事業所を直談判する。(あ、今は相談員さんはいるんだけどやる。)
一生こんなこと続けていくのねーなどと慣れっこになってしまっていたよ、まわりも「仕方ないよねー」モードだし。
しかーし、今回は違った。
「一生こんなこと続けてらんないゼ!」
「人任せにしないで、自分でやろう!!」
〜って事で
重度訪問介護事業所を立ち上げます。
ある日急に決意して、そのまま友人に宣言と協力依頼。
その後関係者に宣言しまくる。
退路を断ちたかったからだ。
嬉しい事に宣言した相手が協力的だったり、アドバイスくれたり好感触でやる気倍増。
「いつやるのか?と思ってた」とも。
実は、ヘルパーさんとの関係やら、ヘルパーさんを育てることにはずっと前から興味があった。
いずれは自分だけのヘルパーさんを育てたい!
(パーソナルアシスタント)を視野に入れていくつかのヘルパー事業所、たくさんのヘルパーさんと関わってきた。
パーソナルアシスタント制度の発祥の地、デンマークに留学したのもパーソナルアシスタンスを経験したかったから。
最近では自分のケアチームを作り、私の生活に全く支障がない事業所間の壁を取り払う事を第一にし。
なかなかケアがうまくいかないヘルパーさんを事業所と一緒になって育てたり、リハビリ担当のPTさんに負担の少ないケア方法をレクチャーしてもらったり、新しい福祉用具を取り入れた。
こうして徐々に事業所間の壁が取り払われて、新しい福祉用具を使いこなし、ヘルパーさん達自ら「こうしたらどうだろう」と言う提案が聞かれるようになってきた喜びたるや!!!
そう、自分のケアの安定=生活の安定の為に。 自分の興味「ケアを、ケアを介する関係」を追究する為。
そしてそれを誰かの役に立てる為に1番ピタリとはまるのだ。
重度訪問介護事業所をつくる事が!
他にも理由はあるのだが、その中の一つに地域の福祉力を上げたい。
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私の住む町のようなローカルタウンには、1人暮らしをする障害者は皆無に等しい。
在宅で家族や短時間のケアサービスを利用したり、日中は施設で過ごしたり、暮らすかしか選択肢はない。
それが良くない訳じゃないが、私はイヤなのだ。
どんなに障害が重くても、1人暮らしができるという選択肢を増やしたい。
障害があるからAかBの方法でしか生きられないなんて、私はイヤなのだ。
イヤ、私は先がそこそこ見えてるからまだ良い。
これから地域の障害を持つ若者がAかBしか選べない暮らしの中で、考え方も小さくなってしまうのがイヤなのだ。
これじゃ、いつまで経ってもわが町の福祉力も小さいままなのだ。
福祉力が小さいから、暮らしも小さくなるのか?
(ニワトリが先か、タマゴが先かーみたいなもんだなぁ。)
ま、とにかく堂々巡りしてる問題に少しでも風穴をあけられると良いと思う。
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話はトントン拍子にすすみ、来年4月スタートを目処にしている。
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