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「生徒と共に成長する。」:大学生メンターへインタビュー

高校生の生徒に実際に教える大学生メンターへのインタビューを行いました。資料やホームページを見ただけでは、わかりにくいところまで質問しているので、ぜひ最後までお読みください。

インタビューにご協力いただいたのは中田陽子さんです。大阪大学・基礎工学部の2年生で、趣味はお菓子作りと音楽を聴くこと。明るく頼れる女の子です!


CLACKへの参加動機もしくはきっかけを教えてください。

もともと教育に興味があり、これからの予測困難な時代でも生き抜く力を子どもたちが身につけられるよう、何かしらの形で子どもたちに関わりたいと考えていました。しかし、大学に入ってからコロナの影響もあり現場に行くことがなく、自分のしたいことが分からなくなることがありました。そんな中、他の所属団体とCLACKで合同の勉強会があり、代表の平井さんの想いやCLACKが目指すものに惹かれました。生まれ育った環境の中で不満を抱きながらも挑戦することができずにいる子どもたちに、自分も挑戦することのきっかけづくりや学ぶことの楽しさを伝えられるようなことをしたいと思ったため参加することを決意しました。また、高校生と直接関わることで自分のしたいことやできることを考え、自分自身の教育観を深く考えていきたいと思い参加しました。

活動でやりがいを感じた瞬間を教えてください。

生徒が最終発表で堂々と3カ月の学びや変化などを話していたときです。最初にCLACKに来たときと顔つきが明らかに変化しており、これから挑戦していこうと前向きな言葉を話してくれました。この姿を見て、生徒たちとメンターとして関わることができて良かったと強く思いましたし、これからの生徒たちの成長が楽しみだと思いました。日々の高校生と関わる中でも、初めは質問をするのを躊躇していた生徒が自ら声をかけてくれたことや、コミュニケーションが苦手だと話してくれた生徒が、手が震えながらも全体で発表をしていたことなど、小さなことでも生徒の変化や挑戦する姿を見たときは私自身も嬉しかったです。また、生徒のために自分は何ができるかを考えている時間もやりがいを感じていました。

活動当初で不安に感じていたことを教えてください。また、プログラミング経験はありましたか?勉強するうえで、難しかったこと、できるようになった事を教えてください。

プログラミングに関しては、大学の情報の授業で少しだけ学習していた程度でした。自分で記述したコードが上手く実行されるのが楽しいなと感じていました。CLACKのメンターとしてプログラミングを進めていると、より高度なものを作ることもあり、逆算的に何を記述すべきかを考えることができるようになりました。大学の方でも少しずつ実験データの分析のためにプログラミングを学習し始めましたが、CLACKでの経験もあり言語自体は違うものでしたが、楽しみながら学習できました。さらに、エラーが起こったとき、原因はどこかを長く考え難しいと感じることが多かったですが、プログラミング学習を進めるとエラー原因のおおよその検討を立てることができ、自分で解決していくことも楽しくなりました。また、プログラミングを学ぶことはあったとしても教えることは初めてで、教え方が難しいなと思い悩むこともありました。しかし、ただ正解を教えるのではなく生徒が考えていることを引き出し、不足していた知識や考え方を補足していくようなスタンスを心がけることで、教え方の悩みは減っていきました。

生徒の高校生たちとどのように接していますか?

高校生との関わりでは、彼らの主体性を尊重できるよう心がけました。私は相手に対して何かしたいという考えが強かったのですが、それは高校生のためというより自分が役に立ちたいという気持ちが大きく、高校生の成長機会にマイナスかもしれないと思うようになりました。高校生ができることは高校生自身に行動に移してもらうことや、こちらから提案をするのではなく考えを引き出すために質問を重ねることを意識的に行いました。また、何かしら高校生がアクションを起こした後にはフィードバックをすることでどのような行動が良かったのかを伝えることで、高校生自身が自分の行動に対して承認できるような工夫も意識しています。生徒一人一人の特徴や背景を考え、どのような声かけが良いのかを考えることも日々の振り返りで考えることができました。

活動を通して一番成長したと思うところはなんですか?

私は想いが先行してしまい行動が伴っていないことが多い傾向にありました。しかし、日々の振り返りで自分や生徒が取った行動の良かった点や改善すべき点を考えることで、目的を持った行動や意識的な働きかけができるようになったと思います。生徒の理想状態と現状から課題を発見し、そのために自分ができることや何をすべきかを考える力も身についていき、想いをより深く考え何を目指したいのかを考えた上で実際に行動に移すことができるようになりました。また、毎回必ず生徒にどこが良かったのかを具体的に伝えることを心がけることで、相手の良いところを発見する力が心なしか成長し、それを相手に伝えることが自然にできるようになったと思います。

参加に迷っている人に向けてメッセージをお願いします!

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現状を変えたい、成長したいと思っている人はぜひ一歩踏み出してほしいです。高校生はたった3ヶ月でも変化しますし、高校生が変わるために何をすべきか、何ができるのかを同じチームの皆と考え悩むことや日々の振り返りでメンター自身も成長できます。大学生だからこそ頼りになるお兄さん、お姉さんというナナメの関係を築くことができ、高校生の可能性を広げ、挑戦するきっかけを届けることができます。自分にできるかどうかはやってみないと分かりません。高校生は自分自身を変えたいと教室に参加してくれているので、大学生も自分のしたいことに忠実に行動し実現させてほしいです。CLACKで一緒に悩み成長し、高校生にきっかけづくりをしていきましょう!

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NPO法人CLACKは、「生まれ育った環境に関係なく、子どもが将来に希望を持ち、 ワクワクして生きていける社会」を目指し、困難を抱える高校生に自走する力を持ってもらうためのプログラミング学習支援を提供しています。

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