見出し画像

「生徒」と「講師」両方を経験した私が、CLACKに思うこと 【特別連載・CLACKメンバーが語る活動に懸ける想い】

はじめに

はじめまして!CLACKの田中と申します。今は関西の大学に通いながら、4期生の講師を務めております。私は高校生の頃、CLACK1・2期に生徒として参加させていただきました。そして3期の途中から講師として加わり、現在に至ります。今回は「生徒」と「講師」の両方の体験を通じて、私が感じたこと・学んだことをご紹介します。

「生徒」としてのCLACK

最初に、「生徒」時代のお話をさせていただきます。私がCLACKを初めて知ったのは高校1年生の秋でした。平井代表とお知り合いである高校の先生が、ぜひ私にと紹介してくれたのがきっかけです。当時の私は勉強してばかりで、積極的に人と関わったりするタイプではありませんでした。しかし、せっかくの高校生活。勉強以外の何か新しいことにも挑戦してみたいと考え、ありがたくお誘いを受けることにしました。

CLACKでは1期の後半から2期の最後まで、およそ1年間にわたりお世話になりました。プログラミングの学習としましては、HTML/CSS, Ruby, Ruby on Railsなどの言語を教わり、尼崎市にあるカフェのホームページ(リンク:https://frt-cafe.com/)を制作させていただきました。カフェの皆様に喜んでもらえたときの感動は、今なお鮮明に覚えています。
またCLACKは、プログラミング以外のことを学ぶ機会もたくさん与えてくれました。各方面で活躍されている方々のお話を伺ったり、日頃の成果を大勢の人前で発表したり、講師の方々と進路について一緒に考えたり。どれもここでしか味わえない、貴重な体験だと思います。

これらのカリキュラムを通して、私は多くのことを学びました。
中でも印象的だったのは、この広い世界には生きている人の数だけ、その人らしい生き方が存在するということです。CLACKに来る前の私は、あまり自分の将来について考えることがありませんでした。考えたとしても、「なんとなくサラリーマンが良いかな」ぐらいの漠然としたものでした。
しかし、当時教室の入っていたシェアオフィスでは、多様な進路を選ばれた方々にお会いすることができました。大学在学中に起業された方、働きながら勉強を重ねてエンジニアになられた方……。皆様に共通していたのは、「それぞれの道で、自分の人生をいきいきと歩まれている」点です。
このことに感銘を受けた私は、将来についてもっと真剣に考えるようになりました。

「講師」としてのCLACK

 CLACKの2期を卒業し、なんとか進学先も決まった高校3年生の11月。少し時間にゆとりが生まれた頃、CLACKの皆様から、当時進行中だった3期生の講師をしてみないかというお誘いを受けました。もっとCLACKの皆様と一緒にいたい、そして、少しでも今までの恩返しをしたいと考えた私は、喜んで引き受けさせていただきました。

しかし、生徒の方々にプログラミングを教えるというのは一筋縄ではいきません。僕の知識不足・経験不足もあって、なかなか思うように指導できませんでした。それでも、先輩講師の方々は優しく気長に見守ってくれました。
3期のときの話で、思い出深いエピソードがあります。各期の最後に行われる最終発表会で、一人の生徒さんが「ここに来ることができて良かった」と涙ながらに言ってくれたことです。CLACKの活動が持つ意義や、その重要性を痛感いたしました。

また、講師の活動に微力ながら携わることで、「生徒」時代とは違うものも見えてきました。
たとえば、教室終了後の振り返りです。CLACKでは毎回教室が終わってから、講師陣で当日の振り返りを行います。その内容は、生徒の学習の進捗から生徒の様子、さらにはカリキュラムの改善点まで、実に多岐にわたります。私は講師になったことで、初めてこの振り返り時間の存在を知りました。そして、自分達生徒がどれほどCLACKの皆様に大切にされていたのかを、改めて実感しました。

これからも一人の卒業生として、一人の講師として、生徒の方々に精一杯寄り添ってまいりたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。皆様のご支援を心よりお待ちしております!

/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\
NPO法人CLACKは、様々な困難を抱える高校生が自分の未来を自分の力で切り拓いていけるよう、プログラミング学習とキャリア教育を提供するため、Tech Runwayという事業を展開しています。

Tech Runwayでは、経済的・環境的に困難を抱える高校生を支援するため、生徒に教材・授業料、PC、交通費を無料で提供しています。

生徒への無料での授業提供を続けていくために、CLACKでは毎月決まった金額をご寄付いただくマンスリーサポーターを募集しています。現在、サポーターの募集キャンペーンを開催中!

clack-コングラント_A

ぜひこの機会にサポーターになっていただき、少しでも多くの高校生に「プログラミングを学んだことで未来が変わった」という瞬間を一緒に届けてもらえたらと思います。

いいなと思ったら応援しよう!

認定NPO法人CLACK 【デジタルを活用した中高生の自走支援】
みなさんのご寄付によってCLACKはよりよい機会を経済的・環境的にしんどさを抱える高校生に届けることができます。応援したい!と思った方はご支援いただけると非常に嬉しいです!!