【予算850億の元バイヤーが解説】この商品は素晴らしい(ハホニコ ヘアドライマイクロファイバータオル:ハホニコ)
こんにちはのじです。
(私の記事は #NP企画 で検索できます)
『この商品は素晴らしい』シリーズ
元化粧品バイヤーの私が使った中でこの商品は素晴らしいと思った商品を紹介していきます。 広告ではないので他社品限定で紹介していきます。
またマーケティングの視点でこの商品の勝利の方程式を作っておきます。
今回は
ハホニコの 『ハホニコ ヘアドライマイクロファイバータオル』
公式オンラインショップより
選考理由
『吸水力が良い』というタオルとしての機能ではなく、早く乾かせる『時短』とそれによって『髪のために良い』という消費者のベネフィット訴求にして潜在需要を掘り起こした事が素晴らしい。
商品特徴
ヘアケアメーカーが作ったタオルによるヘアケア。吸水性に優れた素材で水分を瞬時に拭き取り、ドライヤーをかける時間を大幅に短縮します。ふんわりとなめらかな肌触りのカットパイル仕上げにより、摩擦によるキューティクルの剥離を防ぎ、髪への負担を軽減します。
売価は
レギュラーサイズ 税抜1000円位
ビックサイズ 税抜1400円位
ここが素晴らしい
①時短という訴求
今までもマイクロファイバータオルは多数ありましたが『水を瞬時にたくさん吸う』という訴求のものばかりでした。このハホニコタオルは水を吸うという機能ではなく、お風呂上がりにドライヤーで長時間髪を乾かすのが面倒くさいという声に対して『髪を早く乾かせる』という点を訴求して時短を提案しています。
②髪に良いという訴求
時短に加えて、『濡れた髪はデリケートで擦れると傷みやすい』という点や『長時間のドライヤーは髪に負担』という点に注目して、早く乾かす事によって『髪に良い』という点を訴求しています。サロン商材を多く作っているメーカーさんならではの着眼点だと思います。
ストーリーはこんな感じ
美髪の大敵
▪️長時間のドライヤー
▪️濡れた髪を寝具でこする
▪️濡れた髪をゴシゴシこする
対策方法
▪️タオルドライで余分な水分を吸い取る。
▪️オーバードライしないようにする。
▪️ドライヤーをかける時間を短縮する。
解決策
▪️髪のプロが考えた早く乾くタオル
③吸水力
コンセプトだけでなく吸水機能も素晴らしいです。細い糸を独自の方法で縫製し作られています。毛足の長さも6㎜と長めで空気の隙間が多いため早くたくさんの水を吸いとってくれます。一般的なマイクロファイバータオルよりもたたんだ時の厚みを見ても違いがわかります。
④なめらかな肌触り
肌触りがなめらかで気持ち良いです。パイルをカットしているためふんわりした肌触りが実感できます。これは本当にすごい。中国産ですが日本でもこれを作るのは難しいです。出来たとしても特殊な技術のためものすごくコストが高くなってしまいます。
【通常のパイル】=通常織りあがったタオルは、両面ともにパイル状になっている為、引っ掛かりやすい。
【カットパイル】=表面をシャーリング(刈り取る)しているので上質感あふれるなめらかな肌触り。
⑤雑貨ではなく化粧品として販売
これをタオル売場に置いていたらこんなにヒットする事はなかったと思います。髪の悩みへの提案商品としてヘアケア売場に置いた事で、それまでマイクロファイバータオルに興味のなかった方にもヘアケア商品として存在をアピール出来たと言えます。またそれによって単価も高く売ることができてきます。
勝利の方程式
機能×ベネフィット(時短)×ベネフィット(髪に良い)×実感(肌触り)×新しいターゲット
まとめ
この商品が出た頃からこれは着眼点がいい商品だなと思っていました。そしたら売れに売れて大ヒット商品になっていてビックリです。
実は以前国産でより良い商品を作ろうと工場に試作品を作ってもらいましたが、この品質は難しくてコスト的にも一旦諦めてしまいました。それくらいに他の商品とは違いを実感できるいい商品です。ただバイヤー目線でこうしたらいいのになと言う点もいくつかあるのでそれを踏まえていつか開発に再チャレンジしたいなと思います。
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最後まで読んで頂いてありがとうございました。
のじ