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【予算850億の元バイヤーが解説】棚割と商品、芸能界の芸能人の関係は似てる話

こんにちはのじです。
(私の記事は #NP企画  で検索できます)

大手ドラッグストアで10年化粧品バイヤー、1年半雑貨のカテゴリーマネージャーをしてました。辞める年は850億の予算を管理してました。

今は化粧品メーカーでマーケティング本部のディレクターやってます。

今回はマーケティングについての話です。


先日自社品のイメージキャラクターをして頂いた女優さんの撮影がありました。

その際にそこの事務所の取締役の方とお話する機会があって競合があったので芸能界で女性芸能人を売り出す時のマーケティングについて質問させて頂きました。


その時にお聞きした内容をざっくりまとめました。

芸能界の環境

①限られた狭い市場
②大物芸能人はポジションを確立している
③なりたい人、代わりはたくさんいる
④見た目が普通にいいだけでは埋もれる

ポジショニングについて

他の芸能人のポジションと力量を把握する

オンリーワンを狙えるポジションを狙う

万人受けはターゲットが広いが競合が激しい

ニッチは上位を狙いやすいが枠が少ない

売り出し方

認知度上げるためにはグラビアが近道

男性ファンは年齢が上がると離れていくため、ある程度売れたら女性のファンの獲得を狙う。広告を狙うには女性の好感度が必要

露出が増えすぎると早く飽きられるため、ブームになる前に露出を抑える

グループは飽きさせないためにわざとソロや別のユニットの活動をさせる

ちなみに商品に置き換えるとこんな感じ

棚割の環境

①限られた棚のスペース
②大手の強い商品はポジションを確立
③新商品は多数発売される
④品質が普通にいいだけでは埋もれる

ポジショニング

セグメント毎の競合品とブランド力を把握

どこのセグメントを狙えば勝てるかを狙う

例)乾燥肌、美白、敏感肌、ニキビ肌等

市場規模が大きいと棚のスペースは大きいが競合相手が強い

市場規模が小さいと棚のスペースが小さい

売り出し方

お買い得さで買う客はお得でなくなると離れる。

最初は商品を手にとってもらうためにお買い得企画品の発売や広告投資を多目にする。

認知が高くなったら価値訴求の広告を増やす

導入店舗を増やし過ぎるとレア感もなくなり広く薄い売上になり早く飽きられる

最初から販路を限定すると長持ちしやすい

飽きさせないように香りの企画品やデザインを変えた企画品などで目新しさを提供する

まとめ

人と商品で多少違いはありますが顧客に選んでもらうためにどう売り出すか、長く生き残るためにどうすべきかの戦略は共通する部分があります。

テレビを見ながらそう言う視点で芸能人を見るのも面白いかもしれませんね。

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最後まで読んで頂いてありがとうございました。

のじ

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