イタリア買付日記をはじめます
こんにちは。私は大阪の北浜と西宮の夙川でイタリア雑貨屋douzo(どうぞ)を営んでおります、マユコと申します。
脱サラして、とにかくイタリア語習得を!とフィレンツェへ飛び込んだのは2013年。
その後のことは何も考えていませんでしたが、ひょんなことからイタリア雑貨屋をすることに。
帰国後はグラフィックデザインやライターも始めたのですが、今回は店主として自己紹介します。
マユコはイタリア語風に書けば、maiucoです。イタリア人はどうやら"yu"の発音が難しいようで、よく「マィウコ〜」と呼ばれ、結構気に入っています。maiucoと似た発音だと、ぱっと浮かぶのが「Aiuto! (アイユート!助けてくれ!)」——イタリア人は頻繁に発している言葉。どんだけ日々困ってるねん。
このお店は、私店主自らが直接現地に赴き、気の趣くままに出会った物たちを仕入れ、大阪の店へ持ち帰り販売しております。
毎年仕入れに行くのが理想だったのですが、今年は例の疫病の影響で国際経済に大きな打撃、もちろんその末端である私の小さな店とその小さな小さな経済にも影響が出たわけで...当面、イタリアには足を踏み入れることが出来なさそうですね。
輸入雑貨屋の海外買付というと、優雅でセレブなイメージがなんとなくあったのですが、いざ自分ごととなるとそのイメージはどこやらと、その場凌ぎもいいところのドタバタ劇のMamma mia!(えらいこっちゃ!)でまさにAiuto!(アイユート!助けて!)の連続。
日本に帰ってからもその連続で全然優雅な暮らしとは無縁の、ギリギリ生活でむしろ店をやっていないほうが十分に潤っていただろうくらいの自転車操業です。
まあ、そうなるのも本人の生まれもった資質だと思うので、周りを巻き込みつつ賑やかにやっておるかと思います。
ではなぜそこまでして店を続けたいのか?
ーそれは店主もはっきりとした答えは用意出来ていないのですが、ひとつ言えるのは
「イタリアに行きたいから」
もっと言うなら、
「イタリアでの生身感溢れる冒険のような弾丸買付ツアーに、現場力溢れる生き方を見出せるから。その感覚は何物にも代え難いから。」
といことで、
言うまでもない大前提は
「イタリアが好きだから」
ということです。
“È una festa la vita, viviamola insieme.”
「人生は祭だ。共に生きよう。」
フェデリコ・フェリーニの8 1/2の最後はこう括られますが、まさにそれを地で行くのが店主の生活であって、特にイタリア買付はその際たるもの。
混沌と美と喜び。
端的な言葉に表せばなんぼでもかっこいい響きになりますが、現実は汗と泥まみれ。けどそれこそ愛すべき我が人生なのかな、と今のところ思っております。
ちょっと話の筋が外れましたが、まあつまり、せっかく現地で買付してネタもわんさかあるのに、公開できる形で残しておかないのはもったいないというのがシンプルな動機です。
ほんとのところは、買付時にインスタで随時日記更新が理想だったのですが、なんたって現物合わせの毎日、毎時、毎秒、そんな余裕なんてあるわけ無く、しばらく寝かせていたネタたちが熟成されていい具合になったであろう今ごろから、ちょっとずつ小出ししていこうという魂胆です。
(世の中のちゃんと現場から随時レポート出来てる買付人の方々、本当凄いと尊敬します......!)
一年経っても、その汗臭さを脱ぐわぬように記憶を引っ張りだして書いていこうと思いますので、気が向きましたらお付き合いどうぞ、よろしくです。
また、ランダムな記憶の中からの抽出になりますので順番は時系列でなく、ごっちゃになるかもしれませんが、タイトルに日付を入れるので、追っていけばわかるかなぁと思います。
書き出した日記たちは「douzo買付紀行 in Italia -現場からは以上です- 」と題しましてマガジンにまとめていこうと思います。
https://note.com/npanashi/m/m5923ff9e5b4a
尚、この日記たちは事業存続と次回買付の足しにしようと思うので、ところどころ有料記事にしますが、こういう形の商いも試していきたいので、「まあやってみなはれ」と応援していただけるのなら、どうぞよろしくお願いします。
douzo店主 マユコもといmaiuco
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|マガジン|
買付日記 チラ見せその1
買付日記 チラ見せその2
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