四十九日前
二番目に家のコになったぴーちゃん。
珍しく、母が飼いたいといって、知り合いの方が紹介してくれたブリーダーさんから貰い受けたコだ。
ぴーちゃんが虹の橋に逝き、私はこれでわんコのいる生活は終わりなんだろうなぁと思っていた。
が、母も姉も寂しいと連呼し、毎日ぴーちゃんの話をしていた。
あまりの寂しさに、母は知り合いの方にシーズーの子犬いないかなぁとか、姉はペットショップを渡り歩くとか、とにかく寂しさを紛らわせていた。
ビビビっと感じるコとの出会いはなく諦めかけた頃、知り合いの方から携帯に写真が送られていた。
それが、そらまめかぁと言わしめた「なな」との出会いだ。
そこから、すんなり事が進み、我が家に迎える運びとなった。
縁があるということは、こういうことなのかなぁ……と思ったのが、ぴーちゃんの四十九日前のことだった。