マンマ命
ななは、食いしん坊だ。
小さい頃に、食べ過ぎで下痢をしたので、三日間の絶食を余儀なくされたことがあったからだ。
絶食期間があけた翌日のマンマちゃんは、カリカリをお湯でふやかしてから食べさせるのだが、柔らかくなるまでは待てをさせられる訳で。
いよいよ食べられるようになると、柔らかくなった十粒くらいのマンマちゃんを瞬殺で食べてしまうのだ。
幼少期のご飯事情がこんなんだったから、
早食い防止の意味も込めて、マンマ計量カップで一回分の量を入れて、それを少しづつ器に入れて食べさせるようにした。
「そんなんじゃ、早食い防止にはならないよな」
器からマンマちゃんをビュンビュン飛ばしながら、数十秒で食べてしまい、かつ、カップにまだマンマちゃんが残っているか確認するのだ。
勢いよく食べるから、食べ終えた後の豪快なゲップはある意味、清々しい。
ちなみに、飛ばしたマンマちゃんの行方はどうなったかというと、器台ごと片付ける際に、拾い食いで残らずななのお口の中へ消えていく。
一粒も残さず、ぺろりと平らげる。
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