危険なカーテン
ななは春と秋の季節は、窓辺でお昼寝することがあった。
ぽかぽかおひさまが窓越しに入り、気持ちが良かったのだろう。
ある日、かすかに何かの鳴き声らしき音が聞こえてきた。
ななの声か? と声のする部屋へいってみると、後ろ足にカーテンが絡まり、片足が上がったまま、身動きが取れなくなったななが助けを求めて、
「くぅ〜ん、くぅ〜ん」
と、鳴いていた。
「なな!どうした!?」
巻き付いたカーテンを解くと、ななは何事もなかったように普通に歩いて行ってしまう姿を見て、ほっとした。
血流も骨にも異常はなさそうだ。
そよ風に揺れるカーテンを眺めながら、
1.カーテンの内側で寝ていた
2.寝場所をクルクル回りながら移動した
3.偶然、破れた箇所に脚が入る
4.脚を抜こうと足掻いたがどうにもならなくなった
で、助けを求めたのだろうと思った。
速攻で、新しいカーテンを買いに行ったことは言うまでもない。