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人生初の……

 休み明け、保険証だの何だのと準備をし、いざ初めて救急に電話をかけた。
 近くに待機所があるので、ものの数分で到着した。
 圧迫骨折だと思われる旨を伝えていたので、救急隊の人たちも、切迫した感じではなかったことが、母にはよかった。
 「動かしますから、少し痛いかもしれません」
 三人掛かりで母を担架に乗せ救急車に乗せて、続いて私も乗り込んだ。
 少し緊張気味だった母にやさしく話しかけてくれていた。
 幸い、近くに、といっても車で20分くらいだが、新しく市民病院が出来ていたらしくそこに搬送が決まった。
 同じ市に住んでいて、今まで大きな病院にお世話になることがなかったので、知らなかった。
ちなみに、新しいといっても数年は経っている。
 まだ、コロナ禍であったので、私は一緒には病院には入れず。
 母は、人生初の鼻奥グリグリの検査をし、そのままレントゲン、そして人生初のCT検査をすることになった。
 私は検温、手指消毒をし検査待合でしばらく待っていた。
 圧迫骨折だけなら正式に診断が下るので「ああ、やっぱりか」と納得するだけだが、微熱と寒気が何から作用してるのか分からないから、それが心配だった。
 何にしても、母も私も人生初のことが有り過ぎた。

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