Anthropic の MCP のクイックスタート
「Anthropic」の「MCP」(Model Context Protocol) の macOS でのクイックスタート手順をまとめました。
1. MCP のアーキテクチャ
「MCP」(Model Context Protocol) は、Claudeデスクトップなどのホストアプリケーションとローカルサービス間の安全な接続を可能にするプロトコルです。
1-1. 一般的なアーキテクチャ
ホストアプリケーションが複数のサーバに接続できるクライアントサーバアーキテクチャに従います。
1-2. 今回のアーキテクチャ
今回は、SQLiteを使用して実装します。
「SQLite MCPサーバ」と「ローカルSQLiteデータベース」の間の通信は、すべてマシン上で行われます。「SQLiteデータベース」はインターネットに公開されません。MCPにより、「Claudeデスクトップ」は明確に定義されたインターフェイスを通じて承認されたデータベース操作のみを実行できます。これにより、「Claude」がアクセスできるものを完全に制御しながら、ローカルデータを分析および操作する安全な方法が提供されます。
2. クイックスタート
macOSでのクイックスタート手順は、次のとおりです。
(1) 「uv」 (0.418以降)「git」「sqlite」のインストール。
ターミナルで以下のコマンドを実行します。
brew install uv git sqlite3
(2) データベースの作成。
テスト用に簡単な SQLite データベースを作成します。
sqlite3 ~/test.db <<EOF
CREATE TABLE characters (
id INTEGER PRIMARY KEY,
name TEXT,
birthday TEXT,
height INT,
weight INT,
blood_type TEXT
);
INSERT INTO characters (name, birthday, height, weight, blood_type) VALUES
('後藤ひとり', '2月21日', 156, 50, 'O'),
('伊地知虹夏', '5月29日', 154, 48, 'A'),
('山田リョウ', '9月18日', 164, 50, 'AB'),
('喜多郁代', '4月21日', 158, 44, 'A');
EOF
(3) Claudeデスクトップ (最新版) のインストール。
(4) テキストエディタで「~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json」を開き、次のように編集。
ない場合は作成します。YOUR_USERNAME を自分のユーザー名に置き換えてください。
{
"mcpServers": {
"sqlite": {
"command": "uvx",
"args": ["mcp-server-sqlite", "--db-path", "/Users/YOUR_USERNAME/test.db"]
}
}
}
この設定は、「Claudeデスクトップ」に次のことを伝えています。
(5) 「Claudeデスクトップ」を再起動。
トンカチアイコンが表示され、クリックするとsqliteのツール一覧が表示されます。
(6) 「sqlite」データベースについて質問。
アクセス許可を求めるダイアログが表示された場合は、「Allow for This Chat」もしくは「Allow Once」をクリックします。
【おまけ】 その他のMCPサーバ
MCPサーバのリポジトリで、リファレンス実装とコミュニティ提供のMCPサーバのコレクションが提供されています。
MCPサーバは、「Typescript MCP SDK」または「Python MCP SDK」で実装できます。
【おまけ】 ログ確認
以下のコマンドで、「Claudeデスクトップ」からのログを確認できます。
tail -n 20 -f ~/Library/Logs/Claude/mcp*.log
ログには、次の内容が記録されています。