Android Jetpack XR SDK で Android XR のエミュレータを試す
「Android Jetpack XR SDK」で「Android XR」のエミュレータを試したので、まとめました。
1. Android XR
「Android XR」は、Googleが開発した、拡張現実（AR）および仮想現実（VR）体験向けの新しいOSです。
次の4種類の開発環境を提供しています。
・Android Jetpack XR
・Unity
・OpenXR
・WebXR
2. Android Jetpack XR SDK
「Android Jetpack XR SDK」は、KotlinやComposeなどの最新のツールや、JavaやViewsなどの前世代のツールを使用して、没入型のXR体験を構築できるSDKです。UIを空間化し、3Dモデルをロードおよびレンダリングして、現実世界を意味的に理解することができます。
「Android Jetpack XR SDK」は、以下のライブラリで構成されています。
・Jetpack Compose for XR
「Android XR」の空間機能を活用した空間UIレイアウトを宣言的に構築。
・Material Design for XR
XRに適合するマテリアルコンポーネントとレイアウトで構築。
・Jetpack SceneCore
3Dコンテンツを使用してAndroid XRシーングラフを構築して操作。
・ARCore for Jetpack XR
知覚機能でデジタルコンテンツを現実の世界にもたらす。
3. Android Jetpack XR SDK のセットアップ
「Android Jetpack XR SDK」のセットアップ手順は、次のとおりです。
(1) 「Android Studio Meerkat | 2024.3.1 Canary 5」をインストールして起動。
(2) 「Welcome to Android Studio」で、「More Actions → SDK Manager」をクリック。
(3) 「SDK Tools」タブで以下を選択。
・Android SDK Build-Tools
・Android Emulator
・Android SDK Platform-Tools
・Layout Inspector for API 31 - 36
(4)「SDK Platforms」タブで、次の操作を行います。
(1)「Show Package Details」を選択して、すべてのオプションを表示。
(2) 「Google Play XR ARM System Image」 (macOS) または「Google Play XR Intel x86_64」 (Windows) を選択。
(5) 「Apply」「OK」でインストール開始し、完了したら「Finish」をクリック。
4. Android XRプロジェクト の作成
「Android XRプロジェクト」の作成手順は、次のとおりです。
(1) 「Welcome to Android Studio」で、「New Project」をクリック。
(2) 「XR」カテゴリで「Basic Headset Activity」を選択し「Next」をクリック。
(3) 「Finish」をクリック。
5. Android XRエミュレータ の準備
「Android XRエミュレータ」は、XRアプリ開発用に設計された「Androidエミュレータ」です。「Android Studio」内で、XRアプリをテストできます。
(1) 「Android Studio」のメニュー「Tools → Device Manager」をクリック。
(2) 「＋ → Create Virtual Device」をクリック。
(3) 「XR」の「XR Device」を選択して「Next」をクリック。
(4) システムイメージを選択して「Finish」をクリック。
6. Android XRエミュレータ の実行
Android XRエミュレータ の実行手順は、次のとおりです。
(1) 再生ボタンをクリック。
エミュレータが別のウィンドウで開きます。
