見出し画像

React Native の アプリ作成から Google Play Console での内部テストまでの流れ

npaka

「React Native」のアプリ作成から「Google Play Console」での内部テストまでの流れをまとめました。


前回

1. React Native アプリの作成

「React Native」アプリの作成手順は次のとおりです。

(1) Node.js のセットアップ。

(2) パッケージのインストール。

npx react-native init hello
cd hello

(3) 開発者モードのAndroid端末をPCとUSB接続。

(4) アプリの実行。
アプリの動作確認を行います。

npm start

Android端末上でデフォルトアプリが起動します。

2. Androidアプリのパッケージ名の変更

Androidアプリのパッケージ名は、デフォルトで「com.<プロジェクト名>」なので変更します。以下では「net.npaka.<プロジェクト名>」に変更していますが、独自のものに変更してください。

(1) フォルダ名の変更。

android/app/src/main/java/com/hello
　　↓
android/app/src/main/java/net/npaka/hello

(2) 「MainActivity.kt」「MainApplication.kt」内のパッケージ名の変更。
コードは「android/app/src/main/java/net/npaka/hello/」にあります。

package com.hello
　　↓
package net.npaka.hello

(3) 「android/app/build.gradle」を次のように編集。
パッケージ名を変更 (com.hello → net.npaka.hello) しています。

    namespace "net.npaka.hello"
    defaultConfig {
        applicationId "net.npaka.hello"
        minSdkVersion rootProject.ext.minSdkVersion
        targetSdkVersion rootProject.ext.targetSdkVersion
        versionCode 1
        versionName "1.0"
    }

(4) アプリの実行。
アプリの動作確認を行います。

npm start

3. apk の作成

「apk」(Android Application Package) は、Androidアプリのインストールパッケージ形式です。作成手順は、次のとおりです。

(1) 証明書 (release.keystore) の作成。

keytool -genkey -v -keystore android/app/release.keystore -keyalg RSA -keysize 2048 -validity 10000 -alias androidreleasekey

各種情報を入力します。

キーストアのパスワードを入力してください:  android
新規パスワードを再入力してください: android
姓名は何ですか。
  [Unknown]:  Taro
組織単位名は何ですか。
  [Unknown]:  Development
組織名は何ですか。
  [Unknown]:  Taro
都市名または地域名は何ですか。
  [Unknown]:  Tokyo
都道府県名または州名は何ですか。
  [Unknown]:  Tokyo
この単位に該当する2文字の国コードは何ですか。
  [Unknown]:  JP
CN=npaka, OU=Development, O=npaka, L=Tokyo, ST=Tokyo, C=JPでよろしいですか。
  [いいえ]:  Y

「android/app/release.keystore」が生成されます。

(2) 「android/app/build.gradle」を次のように編集。
defaultConfig の基本設定を確認します。

    namespace "net.npaka.hello"
    defaultConfig {
        applicationId "net.npaka.hello"
        minSdkVersion rootProject.ext.minSdkVersion
        targetSdkVersion rootProject.ext.targetSdkVersion
        versionCode 1
        versionName "1.0"
    }


signingConfigs にリリース用の設定を追加します。

    signingConfigs {
        release {
            storeFile file('release.keystore')
            storePassword 'android'
            keyAlias 'androidreleasekey'
            keyPassword 'android'
        }


buildTypes にリリース用の設定を追加します。

    buildTypes {
        release {
            signingConfig signingConfigs.release
            minifyEnabled enableProguardInReleaseBuilds
            proguardFiles getDefaultProguardFile("proguard-android.txt"), "proguard-rules.pro"
        }

(3) apkの作成。

cd android
./gradlew assembleRelease
cd ..

「android/app/build/outputs/apk/release/app-release.apk」が生成されます。

(4) apkをAndroid端末にインストール。
アプリの動作確認を行います。

adb install app-release.apk

4. aab の作成

「aab」(Android App Bundle) は、Google Playへのアップロード時に使用する配布形式です。作成手順は、次のとおりです。

(1) aabの作成。

cd android
./gradlew bundleRelease
cd ..

「android/app/build/outputs/bundle/release/app-release.aab」が生成されます。

5. 内部テスト

「Google Play」では、次の3種類のテスト方法を提供しています。

・内部テスト : 最大 100 人のテスターにアプリを配信し、最初の品質保証チェックを行うことができる。
・クローズドテスト : 内部テストよりも幅広い対象のテスターを対象にアプリのプレリリース版をテストしつつ、的を絞ったフィードバックを収集できる。
・オープンテスト : 大規模なグループでテストを行い、アプリのテスト版を Google Play で公開できる。

今回は「内部テスト」を行います。

(1) 「Google Play Console」でログイン。

(2) 「アプリを作成」をクリック。

(3) アプリ名やデフォルト言語を入力して「アプリを作成」をクリック。

(4) 「新しいリリースを作成する」をクリック。

(4) 「署名鍵を選択」をクリック後、「Google生成の鍵を使用」をクリック。

(5) 「App Bundle」に「aab」をアップロードし、「次へ」「保存して公開」をクリック。

(6) 内部テストの「テスター数」で選択し、「保存」をクリック。

(7) 「テストへの参加方法」のリンクをテストユーザーに送信。

(8) テストユーザーが「テストへの参加方法」のリンクからアプリをダウンロードしてテスト。

関連

・アプリ開発者が知っておくべきアプリデベロッパー規約に関する最新トピックと法規制動向 (2022.1.19)
・アプリ課金とは？課金方式とメリット、デメリットについて解説 (2022.11.21)

次回



いいなと思ったら応援しよう！