D-Robotics RDK X3 入門 (3) - OSのインストール
「RDK X3」のOSのインストールについてまとめました。
前回
1. 前準備
1-1. 電源
「RDK X3」は、USB Type C インターフェイスによって電源供給されます。ボードに電源を供給するには、 5V/3Aをサポートする電源アダプタが必要です。
1-2. ストレージ
「RDK X3」は、システムブートメディアとして「Micro SDカード」を使用します。Ubuntuとアプリケーションのストレージ要件を満たすには、少なくとも8GBの容量が必要です。
1-3. ディスプレイ
「RDK X3」は HDMI ディスプレイインターフェイスをサポートし、「RDK X3」とモニターを HDMI ケーブルで接続してグラフィカルデスクトップ ディスプレイをサポートしています。
1-4. ネットワーク接続
「RDK X3」は「イーサネット」および「Wi-Fi」をサポートしています。
2. システムバーニング
「RDK suite」は現在、デスクトップのグラフィカル操作をサポートする 「Ubuntu 20.04/22.04」システムイメージを提供しています。
2-1. システムイメージのダウンロード
「Download image」をクリックしてバージョン選択ページに入り、対応するバージョンディレクトリを選択して、システムイメージをダウンロードします。
ダウンロード後、Ubuntuシステムイメージファイル (ubuntu-preinstalled-desktop-arm64.img) を解凍します。
2-2. システムバーニング
Ubuntuシステムイメージを書き込む前に、次の準備を行ってください。
「balenaEtcher」は、Windows/Mac/Linux をサポートするPC側のブートディスク作成ツールです。SDブートカードを作成する手順は次のとおりです。
(1) balenaEtcherを起動し、「Flash from file」をクリックし、「ubuntu-preinstalled-desktop-arm64.img」を選択。
(2) 「Select target」をクリックし、対応する「Micro SDカード」をターゲットストレージ デバイスとして選択。
(3) 「Flash」をクリックして書き込みを開始。
「Flash Complete」が表示されたら、イメージの書き込み完了です。
2-3. システムの起動
「RDK X3」の電源をオフにしたまま、準備したメモリカードを「Micro SDカードスロット」に挿入し、「HDMIケーブル」でモニターに接続します。最後に、電源をオンにします。システムの初回起動時に、デフォルトの環境構成が実行されます。プロセス全体には約45秒かかり、設定が完了すると、Ubuntuのデスクトップがモニターに表示されます。
成功すると、次のようにデスクトップがHDMIインターフェイス経由でモニターに表示されます。
3. FAQ
・電源投入失敗
電源には推奨電源アダプタが使用されていることを確認してください。また、「RDK X3」の「Micro SDカード」または「eMMC」にUbuntuシステムイメージがフラッシュされていることも確認してください。
・USB ホストインターフェイスからの応答がない
「RDK X3」の Micro USB インターフェイスにデータケーブルが接続されていないことを確認してください。
・使用中のストレージ カードのホットプラグ
「RDK X3」は Micro SD ストレージ カードのホットプラグをサポートしていません。誤って操作した場合は、「RDK X3」を再起動してください。